【未経験の方は必見】介護業界のお仕事の種類・内容を解説します

就職・転職

この記事はこんな悩み・疑問にお答えします

無資格・未経験だけど介護業界で働こうと考えてる。介護のお仕事って老人ホームとかデイサービスとか働き口が色々あるし、仕事の内容もそれぞれ違いそう。介護現場ってどんなことをやってるのか、働き口も含めて教えてほしい。

目次です

  • 1.介護業界のお仕事ってどんな種類・内容があるの?
  • 1-1.介護業界の働き口の全体像
  • 1-2.訪問系のお仕事
  • 1-3.通所系のお仕事
  • 1-4.施設系のお仕事
  • 1-6.介護現場の仕事ってどんな内容・業務なの?
  • 2.【まとめ】まずは一緒に介護業界で働いてみませんか?

この記事を書いた私の経歴・キャリア

  • 介護現場での実務経験は14年。
  • 持ってる資格は、介護福祉士と社会福祉士。
  • 福祉系の大学(田園調布学園大学)と大学院(東京福祉大学)の出身。
  • 介護業界内での転職経験は3回(2回は失敗で1回は成功)。
  • 書類選考の通過率は100%・内定率は80%。

介護のお仕事をはじめようか悩んでるけど、「実際にどんな働き口があって、どんなことをやってるのかわからない」と悩んでる方も多いのでは?と思います。

介護業界の現場経験10年以上の私が、この悩みにお答えします。この記事を読めば、介護業界は基本的な技術・知識さえ習得すれば、どこでも働けることがわかります。

ぜひ読んでください。

介護業界のお仕事ってどんな種類・内容があるの?


介護業界の仕事の種類・内容について、主な働き口も含めて解説します。

介護業界の働き口の全体像

介護現場のお仕事の種類・内容を解説する前に、介護業界にどんな働き口があるのかを解説します。働き口がなければ、そこでどんなことをやってるのかイメージできませんからね。

介護業界の働き口の種類は、文章だとわかりにくいので、下図をご覧ください。

介護業界の仕事の種類

基本的には「訪問系・通所系・施設系・その他」の4つに大別・分類されます。わかりやすさを重視するので、法律的な分類は全力でシカトします。ひとまず、介護業界のお仕事をざっくり分類すると、こんな感じになります。

「訪問系・通所系・施設系・その他」のそれぞれの特徴を深掘りしていきます。

訪問系のお仕事

介護業界における訪問系は、下記のお仕事が挙げられます。

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問介護は、直接お客さんの家に出向いて、「掃除や洗濯をする・ご飯を作る・買い物に付き添う・入浴を手伝う・オムツ交換をする」といったことをやります。実際にやってることは、つよさんぽさんの動画がわかりやすいです。

訪問入浴

訪問入浴は、寝たきりなどの理由で、お客さんが自宅で入浴できない方に対して、直接お客さんの家に出向き、お風呂に入ってもらいます。実際にやってることは、株式会社ケアサービスさんの動画がわかりやすいですね。

通所系のお仕事

通所介護(デイサービス)

お客さんを自宅まで迎えに行って、だいたい9時から15時くらいまでデイサービスのある施設で過ごしてもらい、夕方くらいにお客さんを自宅へ送るサービスです。

主に現場では、自分でご飯が食べられない方のお手伝いや、お風呂のお手伝い、オムツ交換、レクリエーションなどをやります。デイサービス花畑さんの動画がわかりやすいですね。

通所リハビリテーション(デイケア)

上記で解説したデイサービスと大きな違いはありませんが、リハビリテーションを中心にやるものです。もちろん、お客さんの送迎やお風呂のお手伝い、レクリエーションなども行います。

施設系のお仕事

介護施設(施設の入所者に介護サービスを提供する系)は病院を含めて、主に下記のような就労先があります。

  • 短期入所生活介護(ショートステイ)
  • 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
  • 養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
  • グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • ケアハウス・軽費老人ホーム
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 病院
  • 介護医療院

施設系のお仕事は、施設に入居・入院してるお客さんに対して、食事・排泄・入浴などのお手伝いをするものです。介護士として働く場合には、会社ごとに仕事の流れは若干違いますが、やることは基本的に同じです。

施設ごとの大きな違いは、「特別養護老人ホームや介護医療院は、寝たきりの方が多いので、介助しなきゃいけないことが多いかな?」くらいです。

その他のお仕事

その他のお仕事に関しては、下記のものが挙げられますが、「こんな仕事もあるんだぁ」くらいに解釈してもらえたらオッケーです。

福祉用具の貸し出し・販売

お客さんに合った福祉用具を提案したり、貸し出し・販売します。

居宅介護支援

ケアマネージャーが介護に関する相談に対応したり、介護サービスを使うのに必要なケアプランを作ったりします。このあたりのお仕事は、5年以上の現場経験とケアマネージャーの資格が必要になってきます。

介護現場の仕事ってどんな内容・業務なの?

介護業界のお仕事の種類はわかったけど、どんなことを介護現場でやってるのか、とても気になる所だと思います。無資格・未経験で介護業界に入門しようと考えてる方だと、なおさらだと思います。

「介護現場ではどんなことをやってるのか?」という疑問にお答えしていきますが、結論を先に言うと、下記の12個が主な仕事・業務の内容です。

  • 食事の介助・サポート
  • 薬の内服・服薬の介助・サポート
  • 歯磨きの介助・サポート
  • 排泄の介助・サポート
  • 移動・移乗の介助・サポート
  • 入浴の介助・サポート
  • 洋服の着替えの介助・サポート
  • 整容の介助・サポート
  • 家事全般のサポート
  • 介護記録の作成・引き継ぎ・情報共有
  • レクリエーションの提供
  • 利用者さんやその家族へのアドバイス

介護現場という大きなくくりで考えると、看護師や管理栄養士など色んな職種の人が働ているので、ここでは解説の的を介護士に絞って、無資格・未経験の方でもわかるように解説していきます。

食事の介助・サポート

食事の準備・配膳・下膳のお手伝いをしたり、食事介助(自分で食事がとれない方のお手伝い)をします。健康な私たちは息を吸うように食事をしてますが、色んな配慮が必要です。

目の不自由な方に食事を提供する場合には、お盆の上にどんな食事があるのかを説明しなければなりません(クロックポジション)。利用者さんによって、噛む力や飲み込む力が違うので、お粥にしたり、おかずを一口サイズに刻んだり、飲み物にとろみをつけたりと、食事の形態にも注意が必要です。

飲み込む力が衰えてる方の食事介助では、詰まらせたり、肺炎を引き起こすリスクがあるので、介助に細心の注意を払わなければいけません。

薬の内服・服薬の介助・サポート

食事が済んだら、薬を飲まなきゃいけません。もちろん、食事の前や食事と食事の間に飲む薬もありますが、認知症や寝たきりの方は、薬の管理や内服を自分でできません。

とくに、飲み込む力が衰えてる方が、錠剤を内服すると窒息する危険があるので、砕かなきゃいけません。お薬を内服するときの飲み物も、飲み込む力が衰えてる方にはとろみをつけないと、肺炎を引き起こすリスクもあります。薬ひとつ内服するにも、このような配慮が求められます。

歯磨きの介助・サポート

食事と薬の内服が済んだら、歯磨きです。寝たきりの方は、自分で歯磨きができないので、介護士が歯磨きの介助(口腔ケア)をします。

認知症で認知症で歯ブラシとコップを用意したり、歯ブラシに歯磨き粉をつけたりすることが、できなくなってしまった方には、歯磨きの準備や後片付けをお手伝いします。

排泄の介助・サポート

足の力が衰えてる方・認知症の方・寝たきりの方は、自分でトイレに行って用をたすことができません。

決まった時間に利用者さんをトイレへお連れしたり、オムツ交換をします。排泄介助は、認知症のある方や寝たきりの方でも、恥ずかしさを感じるものです。排泄をするときの音・臭い・視線に配慮しなきゃいけません。

移動・移乗の介助・サポート

寝たきりの方は、寝る・起きる・立つ・歩く・座るといった動作ができません。

たとえば、ベッドからの起き上がり・ベッドから車いすへ移動・車いすからベッドへの移動といった動作を介助します。足の筋力が衰えてる方は、杖・歩行器を使って歩くことがほとんどですが、ふらついたり、足の力が急に抜けたりするので、付き添いをします。

入浴の介助・サポート

入浴は、「浴室まで誘導する・洋服を脱ぐ・洋服を着る・身体を洗う・髪の毛を洗う・髭を剃る・浴槽につかる・タオルで身体をふく・髪の毛を乾かす・保湿剤を塗る・爪を切る」といった一連の動作を、利用者さんに合わせて介助します。

入浴の介助は、心臓に負担が掛かるため、事前に脱衣所や浴室を温める、お湯が高すぎないように注意するといった配慮が大切です。入浴場は滑りやすいので、利用者さんの転倒による骨折も注意が必要です。

老人ホームの入浴は、お風呂の当番が午前と午後で行うのが一般的です。デイサービスの入浴は午前だけで終わることがほとんどです。

洋服の着替えの介助・サポート

寝たきりの方や認知症が重度の方は、洋服が汚れたときに、自分で着替えることできないので、このお手伝いをします。

洋服を着替えとはいえ、きちんと注意しないと、骨折させたり、介護士が爪で利用者さんの肌を引っ掻いて出血させてしまったりすることがあります。とくに、寝たきりの方で、関節が硬くなってる場合は、骨折のリスクが高まるので注意が必要です。

整容の介助・サポート

寝たきりの方や認知症が重度の方は、自分で顔を拭いたり、髪の毛を整えたり、髭を剃ったりといった身支度ができないので、このお手伝いをします。

家事全般のサポート

これは自宅で生活してる方がサポートの主な対象者になりますが、身体の衰えや何らかのハンディキャップ(障害)で、下記のことが思うようにできない方へサポートをします。    

  • 食料品の買い出し
  • 食事の準備・調理・片付け
  • お部屋の掃除
  • 洗濯
  • シーツ交換
  • 外出の付き添い

介護記録の作成・引き継ぎ・情報共有

介護現場の利用者さんへの介助・サポートは、基本的にチームプレーで動きます。

勤務体制もシフト制です。その場にいない介護士や看護師に、利用者さんの異変や業務連絡を伝えなきゃいけません(引き継ぎ・情報共有)。なので、介護記録を利用者さんごとに作成します。

レクリエーションの提供

レクリエーションの企画・準備・進行を行います。

レクリエーションは、主に2種類あって、頭を使うレクリエーション(折り紙・塗り絵・カラオケ・工作・クイズなど脳を維持・活性化・回復させる)と、体を使うレクリエーション(体操・ダンスなど身体機能を維持・回復させる)があります。

レクリエーションは遊びの要素を交えつつ、「心身機能の向上や人との交流、心の潤いや生きがいづくり」といった効果を狙います。

利用者さんやその家族へのアドバイス

老人ホームやデイサービスなどを利用して間もない利用者さんは、慣れない環境に身を置くので不安がいっぱいです。利用者さんの家族も同様で、色んな不安を抱えています。この不安にじっくり耳を傾けて、必要に応じて助言などを行います。

【まとめ】まずは一緒に介護業界で働いてみませんか?


この記事のポイントをまとめます。
まず、介護業界・介護現場の主な働き口は下記の通りです。

  • 訪問介護(ホームヘルプ)
  • 訪問入浴
  • 通所介護(デイサービス)
  • 通所リハビリテーション(デイケア)
  • 短期入所生活介護(ショートステイ)
  • 特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)
  • 養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
  • グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
  • サービス付き高齢者向け住宅
  • ケアハウス・軽費老人ホーム
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 病院
  • 介護医療院
  • 福祉用具の貸し出し・販売
  • 居宅介護支援

次に、介護現場の主な仕事の内容・業務は下記の通りです。

  • 食事の介助・サポート
  • 薬の内服・服薬の介助・サポート
  • 歯磨きの介助・サポート
  • 排泄の介助・サポート
  • 移動・移乗の介助・サポート
  • 入浴の介助・サポート
  • 洋服の着替えの介助・サポート
  • 整容の介助・サポート
  • 家事全般のサポート
  • 介護記録の作成・引き継ぎ・情報共有
  • レクリエーションの提供
  • 利用者さんやその家族へのアドバイス

働き口の探し方・選び方がわからない方へ

介護業界・介護現場の仕事の種類・内容・業務の全体像はわかったけど、「働き口の種類がたくさんあるから、どうやって職場を探したり、選んだりすればいいのかわからない」と考えてる方も多いのでは?と思います。

おそらく、この「わからない」の根っこにある不安は、「職場探しに失敗したくない」という気持ちだと思います。

介護業界内での転職経験が3回ある私が、転職の失敗経験も踏まえて、働き口の探し方・選び方のコツについて解説をしました。わりかし参考になると思います(^^)

お仕事探しの失敗を避けたい方へ

働き口の探し方・選び方はわかったけど、「お仕事探しって時間もメンタルも消耗するから、なるべく失敗を避けたいし、失敗したくない」と考えてる方も多いのでは?と思います。この悩みの対処方法を直球ストレートで解説しています。

この記事も、私の実体験をベースに書いたので、わりかし参考になると思います(^^)

一人でお仕事探しするのが不安な方へ

上記の2つの記事は、一人でお仕事探し・転職活動をする方に向けて書いたものですが、実際にお仕事探しを一人でやると、時間やメンタルをかなり消耗します。何よりも不安が大きいと思います。

もし、一人でお仕事探しをする不安が大きい方は、下記の記事をぜひ読んでください。無料で転職コンサルタント(転職エージェント)にサポートしてもらう方法に解説をしています。結論を先にいうと、圧倒的な安心感と時間の余裕が手に入ります。

以上で、本記事はおわりです。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^-^)