福祉・介護のインテークをわかりやすく解説します【ケアマネジメント】

介護記録

この記事はこんな悩み・疑問にお答えします

インテークを参考書で勉強してるけど、実際にやったことがないから、どんなことをするのかイメージが湧かない。
具体的に教えてほしい。

この記事はこんな悩み・疑問にお答えします

インテークするとき、どんなことを利用者さんにヒアリングしてるのか、教えてほしい。

この記事を書いた私の実績・経歴です

  • 福祉系の大学院卒で介護の実務は13年以上。
  • 介護記録の書き方・活かし方にフォーカスした、コンサルティング・サービスを提供中。
  • 介護記録の論文執筆・学会発表の経歴あり(日本国内ではじめて、介護現場の職員2800名規模の介護記録に関する郵送調査を行った)。

福祉・介護のインテークを解説します

福祉・介護のインテークを解説します
ケアマネジメントの第一ステップであるインテークについて解説します。

インテークでは何をするの?

インテークは、初回面談・初回面接・受付面接・受理面接と呼ばれてたりします。

このインテークでやることは、

  • 利用者さんが「どんなことで困ってるのか」を知ること
  • 利用者さんの困りごとを解決することができるか、できないかを判断すること
  • 継続的な援助がいるか、いらないかを判断すること
  • 利用者さん本人が援助を望んでるか、望んでないかを判断すること

この四つです。

利用者さんが抱えてる困りごとを把握し、継続的な援助が必要で、受付した機関で解決できる困りごとなら、インテーク後の流れを説明します。

インテーク後の流れまで説明して、利用者さんの同意が得られれば、援助を開始して、アセスメントやケアプランの作成に進んでいきます。

この内容を図にすると、下記のようなイメージ・流れになります。

インテークの流れ

インテークとアセスメントの違いはなに?

ここまで読んでくれた方のなかには、

インテークとアセスメントって、利用者さんに聞き取りをすることでしょ?
どっちもやってることが同じように思うけど、何か違いはあるの?

って疑問に思うかも知れません。
この点を解説していきます。

インテークでは、利用者さんが「どんなことで困ってるのか?」「どんなことに不安を感じてるのか?」を知ることが目的です。
いいかえると、利用者さんが「やって欲しいこと」を知ることが、インテークの狙いです。

一方、アセスメントでは、利用者さんが抱えてる困りごとや不安について、「なぜ、そのような困りごとが起きてるのか?」「なぜ、そのような不安を感じてるのか?」を深掘りをして、原因と解決の糸口を見つけるのが狙いです。

イメージとしては、初回面談となるインテークで聞き取った「困りごと・不安」を職場に持ち帰って、「なぜ、困りごと・不安が起きてるのか?」「どんな解決の糸口があるのか?」を考えます。

2回目の面談となるアセスメントでは、適切な解決の糸口を探るために、「なぜ、困りごと・不安が起きてるのか?」を利用者さんに質問していく感じです。

なので、インテークとアセスメントでは、利用者さんから「聞き取りをする」という行為は同じですが、集める情報はまったく違います。

とはいえ、アセスメントで聞くことをインテークで聞くこともありますし、インテークで聞くことをアセスメントで聞く場合もあります。
利用者さんの返答に合わせて、臨機応変に聞き取りをしていきます。

どんなことをインテークでヒアリングするの?

ここまで読んでくれた方のなかには、

インテークとアセスメントの違いは理解できた。
じゃあ、現場のインテークで、どんなことをヒアリングしてるのさ?
ヒアリングしてることを教えてよ。

って疑問に思うかも知れません。
この点を解説していきます。

福祉・介護の現場では、下図のようなことをヒアリングしてます。

フェイスシート

上記の書式は、日本社会福祉士会が公開してるケアマネジメント記録様式をキャプチャしたものです。

あくまでも、上記の書式は参考です。

ヒアリングをする対象者によって、質問する内容は違ってくるので、実践しながら、使い勝手のいいものを自分で作り上げてくのが、ベストかなと思います。


以上で、本記事はおわりです。

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読んでいただき、ありがとうございました(^-^)