【介護士必見】一般教育訓練給付金を解説【20%割引で資格を取る】
こんにちは、カズヤ(@kazuya_works)です。
この記事ではこんなご相談にお答えします
実務者研修が終わったし、現場経験も3年こえたから介護福祉士を受験しようと考えてます。
でも、勉強は大嫌いだし、試験科目が11コあるうえに、勉強方法もわからないので、一発合格できる気がしません。
仕事の合間に独学で勉強なんて到底ムリだから、通学か通信のスクールを使って介護福祉士の勉強をしようと考えてます。ただ、スクールも安くないから、できるだけ受講料を抑えたいです。一般教育訓練給付金を使えば20%割引で受講できるって聞いたけど、仕組みがよくわかりません。一般教育訓練給付金の仕組みを教えてください。
この記事で解決できる悩み・わかること
- 20%割引で受講できる「一般教育訓練給付金」の仕組みと使い方がわかります。
- 【おまけ】独学で介護福祉士の試験勉強をする方法を紹介してます。
ご相談にお答えする私はこんなキャリアです
- 介護現場での実務経験は14年。
- 介護福祉士と社会福祉士を所有。
- 福祉系の大学出身(田園調布学園大学)。
- 福祉系の大学院出身(東京福祉大学大学院)。
- 30施設以上で面接(書類選考率100%・内定率80%)。
3分ほどで読めるので、今後の参考に是非ご覧ください。
それでは解説をはじめます(^^)
【20%割引で受講】一般教育訓練給付金を解説します
一般教育訓練給付金は、厚生労働省が認めた講座に限られますが、講座の受講後に受講料の20%(上限10万円)が返金される仕組みです。ただ、これは無条件で利用できるものではなく、条件を満たした人だけが使えるものになるので、この点だけ要注意です。
どんな条件を満たせば給付金がもらえるんですか?
給付金がもらえる条件は、雇用保険に「加入してる場合」と「加入してない場合」の2パターンあります。
ただ、どちらのパターンも「雇用保険への加入期間(どれくらい雇用保険に加入してたか?)」をベースに判断するので、自営業やフリーランスとして1年以上活動されてる方は、残念ながら利用できません。
雇用保険に加入してる場合の条件(在職中の方)
雇用保険に加入してる方(在職中)は、下記の条件を満たしていたら、給付金がもらえます。
- 支給要件期間が講座の受講開始日までに3年を超えてること(366日以上)。
- 過去3年以内に教育訓練給付金の利用歴がないこと(過去に給付金をもらうと3年以上経過してないと再び利用できない)。
とてもわかりにくいですね。
受講開始日と支給要件期間について解説していきます。
まず、受講開始日とは、「講座を受講する初日のこと」ではありません。通学と通信で解釈が違いますし、給付金がもらえるか、もらえないかを決める大切な判断基準になるので要注意です。詳しくは下記の通りです。
- 【通学スクールの受講開始日】スクールが指定する所定の開講日です。スクールにはじめて通った日ではないので、詳しくはスクールに電話で問い合わせましょう。
- 【通信スクールの受講開始日】スクールから教材が発送された日が受講開始日になります。教材が家に届いた日ではないので要注意です。詳しくはスクールに電話で問い合わせましょう。
次に支給要件期間とは、就職した日から講座の受講開始日までの期間のことで、この期間が3年を超えてれば(366日以上)給付金がもらえます。逆に、就職した日から講座の受講開始日までの期間が3年に満たなければ(365日以内)、残念ですが給付金はもらえません。
ここまでの解説は、離職・退職・転職をしないで一つの会社で3年を超えて働いてること(366日以上)を前提としてますが、この記事をご覧になってる方のなかには、離職・退職・転職をしてる方もいらっしゃると思います。
とりわけ、転職して間もない方は、雇用保険の加入期間が短いので、支給要件期間が足りてるのか、給付金がもらえるのか気になると思います。この場合は、会社を辞めた日(退職した日)の翌日から新しい会社へ入社するまでの期間が1年以内なら、「退職した会社に加入してた雇用保険の期間」と「いま働いてる会社で加入してる雇用保険の期間」を合算できます。
この合算した期間が、受講開始日までに3年を超えていれば(366日以上)給付金がもらえます(下図を参照)。
【出典】厚生労働省:専門実践教育訓練給付金、教育訓練支援給付金についてのリーフレット
とくに注意しなければいけないのは、「給付金がもらえると思い込んで、スクールを先に申し込んだあとに、支給要件期間が足りなくて、給付金がもらえない」という状況です。給付金を使って勉強する場合には、受講開始日から逆算して、支給要件期間が足りてるか、スクールの受講申込をする前にしっかり確認しておくことを強くおすすめします。
最後に、もしかしたら一般教育訓練給付金を使って初任者研修を受講しようと考えてる方も、この記事をご覧になってると思いますが、この場合は一般教育訓練給付金を使わないでください。初任者研修で一般教育訓練給付金を使っちゃうと、その後3年間は使えなくなります。
最低50%~最大70%の受講料が返ってくる専門実践教育訓練給付金という仕組みがありまして、実務者研修はこの給付金が使えます。なので、「初任者研修で給付金をもらっちゃうと、実務者研修のときに給付金がもらえない」という悲惨な事態が起こります。一般教育訓練給付金を使って初任者研修を受講しようと考えてたら、これはやめておきましょう。
むしろ、初任者研修と同じことを実務者研修でもやるので、初任者研修は受講せず、実務者研修だけ受講することをおすすめします。
もっと詳しく知りたい場合は、あなたが住民票を置いてる市区町村のハローワーク(職業安定所)に、直接問い合わせることをおすすめします。もし、ハローワークに問い合わせるが怖かったら、この記事の最後に問い合わせフォームがあるので、こちらから遠慮なく質問してください。
雇用保険に加入してない場合の条件(離職中)
雇用保険に加入していない方(離職中)でも、下記の条件を満たしていたら、給付金がもらえます。
- 会社を辞めた日(退職した日)の翌日から、受講開始日までの期間が1年以内(365日以内)であること。
- 在職時の雇用期間の加入期間が3年を超えている(366日以上)こと(在職時に転職してた場合は、会社を辞めた翌日から新しい会社へ入社するまでの期間が365日以内なら、加入期間を合算できます)。
- 過去3年以内に教育訓練給付金の利用歴がないこと(過去に給付金をもらうと3年以上経過してないと再び利用できない)。
上記三つの条件をすべて満たしていたら、給付金がもらえます。逆に、どれか一つでも満たしていなければ、残念ながら給付金はもらえません。
どういった手続き・流れで給付金がもらえるんですか?
給付金の申請先(申込先)
給付金の申請先(申込先)は、あなたが住民票を置いてる市区町村のハローワーク(職業安定所)です。村役場・町役場・市役所・区役所・県庁ではないので、気をつけましょう。
提出しなきゃいけない書類
- 受講先から発行される教育訓練給付金支給申請書
- 受講先から配布される教育訓練修了証明書
- 受講先から発行される領収書
- 本人・住居所確認書類(マイナンバーカード・運転免許証・住民票など)
- 個人番号(マイナンバー)確認書類(マイナンバーカード・通知カード・マイナンバーの記載のある住民票)
- 身元(実在)確認書類(写真付きのマイナンバーカード・運転免許証など)
- 本人の名義の通帳またはキャッシュカード
- 教育訓練経費等確認書(講座に使った費用などを自己申告する書類です)
提出しなきやいけない書類について、わからないことがあったら、あなたが住民票を置いてる市区町村のハローワーク(職業安定所)に質問しましょう。
申請の期限
講座が修了した翌日から数えて、1か月以内に申請を済ませてください。
どうやって給付金が使えるスクールを探せばいいですか?
厚生労働省の専用サイトを使って探していきます。具体的な手順は下図をご覧ください。
手順①
教育訓練講座検索システムにアクセスします。
手順②
教育訓練講座検索システムにアクセスすると、下記のページが表示されます。
手順③
「講座を探したい」をクリックすると、下記のページが表示されるので、「次へ進む」をクリックします。
手順④
「次へ進む」をクリックすると、下記のページが表示されるので、「分野・資格名から検索」をクリックします。
手順⑤
「分野・資格名から検索」をクリックすると、下記のページが表示されます。
下図にしたがって、「実施方法・地域・制度」に必要事項を選択します。
必要事項を選択したら、そのままページをスクロールして、「介護福祉士」を選択して、「検索」をクリックします。
手順⑥
「検索」をクリックしたら、下記のページが表示されます。「地域」で「神奈川県 横浜市」を選択したのに、関係ない地域が表示されますが、これは本社の所在地なので無視してください。ためしに、「三幸福祉カレッジ」をクリックします。
「神奈川県 横浜市」にある「三幸福祉カレッジ」のスクールが表示されました。ここから介護福祉士の国家試験対策コースを選択します。
以上が手順解説になります。
いかんせん上記の方法だと、給付金の使えるスクールが一覧表示されるだけで、給付金が使える最寄りのスクールが探せるワケではないので、下記のサイトを使うと、最寄りのスクールが探せるうえに、スクールの資料請求ができるので、スクール探しの手間がだいぶ省けます。
一般教育訓練給付金に関するQ &A集
給付金は何回でももらえるんですか?
給付金を1度つかったら、その後は3年たたないと利用できません(1度使ったら3年は使えなくなります)。
この記事は、初任者研修と実務者研修を全額実費で受講したあとに、給付金の存在を知って、介護福祉士の国家試験対策のスクールで勉強しようと考えてる方に向けて書いています。
もし、この記事をご覧になってる方で、初任者研修すら受講していない方は、実務者研修を受講するときに使える、専門教育訓練給付金の利用を強くおすすめします。
「一般教育訓練給付金を使って初任者研修を受講しましょう!」って広告がありますけど、初任者研修で一般教育訓練給付金を使っちゃうと、その後3年間は使えなくなります。ということは、最低50%~最大70%の受講料が返ってくる専門実践教育訓練給付金が使えなくなります。一般教育訓練給付金を使って初任者研修を受講しようと考えてたら、これはやめておきましょう。
むしろ、実務者研修でも初任者研修と同じことをやるので、初任者研修は受講せず、実務者研修だけ受講することをおすすめします。
介護福祉士の勉強方法を解説してます
スクールの資料請求をしてから、資料が自宅に届くまで時間があると思います。
それまで何も勉強しないのは、時間がもったいないので、モリモリっと勉強を進めていきましょう。下記の記事では、独学で介護福祉士の勉強する方法を解説してます。こちらも参考にどうぞ(^^)
【一発合格】介護福祉士の勉強方法を徹底解説します
「実務者研修が終わったし、現場経験も3年こえたから、介護福祉士を一発合格でゲットしたい。でも、試験科目が11コもある。働きながらの勉強だから、時間もないしサクサクっと効率よく進めたいけど、どうやって勉強を進めていけばいいのかわからない。もともと勉強は大っ嫌いだし…」という悩みにお答えします。Uプロセス学習理論を使います。
一応、YouTubeで過去問解説も細々とやってるので、よかったらご覧ください。
≫カズヤチャンネル
ということで、おわりです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(^-^)
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