【年収23万円・月収335万】介護士の平均の月収と年収を解説【2019年版】
未経験だけど、介護のお仕事って、未経験・無資格ではじめられるって聞くから、やろうか悩んでる。
ただ、給料が低いってウワサも聞くけど…。
質問の回答(本記事の結論)
- 介護士の平均月収23万円・平均年収は335万円です。
本記事のポイント(目次)
- 未経験・無資格でも介護士になれる【稼ぎにくい】
- 生活費を削らないと生活は苦しいまま
- 【失敗する】自分で転職先は探さない
本記事の著者(カズヤ)のバックグラウンド
- 介護の実務は13年以上(介護福祉士・社会福祉士)。
- 福祉系の大学院卒です(社会福祉学修士)。
- 介護業界の転職歴は2回(20施設以上で面接して内定率は80%以上)。
介護士の平均月収は23万円・平均年収は335万円
介護職のお仕事は、職種(看護補助者・ホームヘルパー・福祉施設介護員・介護支援専門員)・性別・経験年数ごとの月収・年収を、まるっと平均したら、月収23万円・年収335万円です。
下記の表にある職種を、先に説明すると、
- 看護補助者:病院で働く介護士
- ホームヘルパー:自宅で生活してる方をサポートする介護士
- 福祉施設介護員:施設で生活してる方をサポートする介護士
- 介護支援専門員:高齢者をメインに介護相談を受けてる人
こんな感じで捉えてもらえれば、イメージが湧きやすいかと思います。
職種別の平均給料・推定平均年収
男女別の平均給料・推定平均年収
男女別・年齢別・経験年数別の平均給料・推定平均年収
下記の画像も、クリックで大きく表示されます。
看護補助者(男性)
看護補助者(女性)
ホームヘルパー(男性)
ホームヘルパー(女性)
福祉施設介護員(男性)
福祉施設介護員(女性)
介護支援専門員(男性)
介護支援専門員(女性)
まとめ
以上のデータについて、まとめるとこんな感じです。
- 未経験でスタートして、はじめはどの位もらえて、頑張って続けたら、どのくらい増えてくのかが、イメージできればオッケーです。
- いちばん低いのは、高卒の未経験から介護士をはじめて、看護補助者(女性)で、「月収15万・年間ボーナスなし・年収180万円」です。
- いちばん高いのは、経験年数15年以上の介護支援専門員(男性)で、月収32万円・年収487万円(年間ボーナス103万を含む)です。
- 介護のお仕事の場合は、夜勤の「あり・なし」があります。夜勤があると、1回あたり5,000円~8,000円くらいが相場なので、年収は20万~50万くらい違います。
私の場合は、
- 福祉施設介護員の1年目は、月収20万(手取り17万くらい)・年収275万円(年間ボーナス35万を含む)
- 福祉施設介護員の5年目は、月収25万(手取り20万くらい)・年収380万円(年間ボーナス80万を含む)
- 福祉施設介護員の10年目は、月収30万(手取り25万くらい)・年収460万円(年間ボーナス100万を含む)
こんな具合に、介護福祉士・社会福祉士をとりつつ、職場も変えつつで、収入をあげていきました。
当然ですが、資格をとりつつ、経験年数を積み上げていかないと、収入はあがりません。
未経験・無資格でも介護士になれる【稼ぎにくい】
福祉系の専門学校・大学を出て、新卒で入社する方は、ほぼ未経験です。
介護現場で技術を磨くのが一般的です。
他の業界よりも技術を習得しやすい
介護のお仕事って、オムツ交換やトランスファー(利用者さんを抱える技術)など、色んな技術を使いますが、これを出勤するたびに、ほぼ毎回やるので、上達のスピードは人それぞれですが、嫌でも覚えます。
オムツ交換など、介護現場で教わった技術を、すぐ実践できるので、学習効率が激しくいいんです(だいたい1~6か月くらいでマスターします)。
逆に、インプットした量に対して、アウトプットできる機会が少ない業種では、技術を覚えて、自由自在に使いこなすまで、時間がかかります。
体力的にも精神的にシンドイときはある
介護のお仕事は、たしかに未経験・無資格で始められます。
でも、敷居が低いのと、続けられるかは、別問題です。
未経験・無資格で始めることはできても、体力を使いつつ、職員や利用者さんとコミュニケーションを取っていくので、メンタルも消耗します。
福祉系の学校を出て、介護のお仕事に就いても、3ヶ月くらいで辞める方はザラです。
他業種から来た方も同じです。
自分に「合う・合わない」が出てきます。
ビビらせることを書いて、申し訳ないんですが、隠す気もないし、嘘もつきたくないので、先に事実をお伝えします。
やろうか悩んでるなら、「とりあえずやってみたら?」っていうのが、本音です。
何でもそうですが、「合う・合わない」は、実際はやってみないと、わかりません。
介護のお仕事は大きく稼ぎにくい【年収700万円以上は難しい】
これも事実です。
役職につかず、平社員でゆったり働くなら、年収500万~600万円が上限かなって思います。
介護ビジネスは、大きく稼ぐのが難しい構造をしてるからです。
下記の記事に、その理由を書いてるので、よかったらどうぞ。
【年収500万・月収30万】勤続8年の現役介護福祉士の給料明細を大公開
「介護施設で働く介護士って、毎月いくらもらってるんだろう?」という疑問にお答えします。私の場合は、介護施設(特別養護老人ホーム)の正職員(勤続8年)で、月収30万円以上(年収は500万円前後)です。私の3年分の給料明細を載せてるので、ご覧ください。年収700万円以上をバリバリ稼ぐなら、他業種で働くか、副業が現実的です。
生活費を削らないと生活は苦しいまま
未経験・無資格で介護のお仕事をはじめると、ノンキャリアからのスタートです。
収入は、最低ラインでスタートします。
たぶん、低く見積もって、手取りで15万~18万円くらいの収入だと思います。
こんな感じなので、かなり生活費のムダを削らないと、シンドイと思います。
お金の使い道を見直しましょう。
収入が増えても支出は増える
「パーキンソンの法則」というのがあります。
これは「収入も時間も、あるだけ使っちゃうのが人間」っていう法則です。
収入が、20万円なら20万円まで使っちゃうし、100万円に増えたら100万円まで使っちゃうのが、人間の心理だから、気をつけましょうって理論です。
この前提を心得て、ムダを減らして残すことにシフトさせないと、生活は苦しくなります。
【解決策】家計簿で支出を把握してムダを削りましょう
「貯金=収入-支出」です。
ということは、支出の把握がスタートです。
家計簿を毎日つけましょう。
お金がないと嘆いてる方は、ほぼ100%の確率で家計簿をつけて、お金の流れが把握していません。
私が使ってる家計簿を掲載したので、よかったらどうぞ。
そこそこの収入があれば楽しく生きていけるかも
生きていくうえで、食べていくうえで、お金って大切です。
その最たるものが、病気にかかったときだと思うので。
お金がなければ、助けられる命を、助けられない場合があります。
これを前提としつつ、どのくらいの収入と貯蓄が必要なのか、ここは明確にしておいた方が、健全だと思います。
例えば、
月20万円あれば、貯金もできるし、楽しく生活できる。
ちょっと足りないから、月30万円は欲しい。
しっかり貯金もしたいから、月40万円は欲しい。
必要な金額は、人それぞれだと思います。
ただ漠然と、「お金がない」「収入が低い」「生活が苦しい」と嘆いていても、悲しくなるだけだし、辛いだけです。
確かに、収入は高い方がもちろん、心は安定します。
でも、介護のお仕事をする場合には、青天井で稼げる業種ではないのも事実なので、介護業界で頑張る場合は、高望みはせず、ある程度の妥協点は、持っていいと思います。
それが嫌な場合は、介護のお仕事にこだわらず、しっかり勉強して、稼げる業界にうつった方が、よっぽど幸福度は高いです。
【失敗する】自分で転職先は探さない
ここまでの内容を踏まえて、介護のお仕事をやってみようと考えてる方は、是非挑戦してみください。
ただ、未経験で介護士をはじめるなら、転職サイトを使いましょう。
新聞の折り込み求人や、ハローワークを使ったら失敗しますよ。
下記の記事に詳細を書いたので、よかったらどうぞ。
【失敗したくない】介護系のおすすめ転職サイトを厳選【3つ】
介護業界の転職先を見つけるコツは、「自力で探し出さない」です。エージェントのいる転職サイトを使うのが、最適解です。転職先を自力で探し出しても、実際に働かないと、内情がわかりません。私はこれで何度も失敗しました。エージェントのいる転職サイトの方が、あなたよりも内情を知っています。
以上で、本記事はおわりです。
疑問・悩み・相談があれば、ツイッターの@kazuya_worksにDMください!
あなたの介護士ライフを応援しています。
読んでいただき、ありがとうございました(^-^)
参考文献・参考記事
この記事を書くときに、参考にした情報です。
【厚生労働省】 令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況
【厚生労働省】 厚生労働統計に用いる主な比率及び用語の解説
【厚生労働省】 毎月勤労統計調査で使用されている主な用語の説明
【厚生労働省】 介護従事者処遇状況等調査
【政府統計の総合窓口(e-Stat)】 令和元年賃金構造基本統計調査
【政府統計の総合窓口(e-Stat)】 令和元年賃金構造基本統計調査 役職及び職種解説
【独立行政法人労働政策研究・研修機構】 統計情報Q&A:賃金構造基本統計調査の所定内給与額