【年収500万・月収30万】勤続8年の現役介護福祉士の給料明細を大公開
いまより、もう少し収入の高い会社だったら、生活が楽になる。
でも、私のキャリアで転職して、収入が増えるかわからないし…。
質問の回答(本記事の結論)
- 私の場合は、介護施設(特別養護老人ホーム)の正職員(2020年6月で勤続8年)。月収30万円以上で年収は500万円前後。
文字だけだと胡散臭いので、私の給料明細をご覧ください。
本記事のポイント
- 実務経験13年・勤続8年の現役の介護福祉士の収入例にすぎません。
- 年収700万円(月収58万円)以上でバリバリ稼ぐなら、他業種で働くのが現実的。
- 年収50万~100万円くらい増やすなら、介護系の転職サイトを使うべき(自力はNG)。
本記事の著者(カズヤ)のバックグラウンド
- 介護の実務は13年以上(介護福祉士・社会福祉士)。
- 福祉系の大学院卒です(社会福祉学修士)。
- 介護業界の転職歴は2回(20施設以上で面接して内定率は80%以上)。
【勤続8年】現役介護福祉士の給料明細をお見せします
☑福祉系大学を卒業
☑2020年6月の時点で35才(実務経験13年・介護福祉士・社会福祉士あり)
☑戸建て在住(私が世帯主) ⇒ 住宅手当は月10,000円
☑妻と子ども2人を扶養中 ⇒ 扶養手当は月17,000円
☑夜勤手当は1回5,000円
☑宿直手当は1回4,500円
☑資格手当は介護福祉士・社会福祉士があっても、上限10,000円
こんな感じです。
あくまでも、「私の収入例」で「業界の標準値」ではないので、この点を踏まえたうえで、ご覧ください。
明細大公開といいつつ、給料明細を紛失して、一部掲載できない箇所があります。
申し訳ありません。
【勤続8年】現役介護福祉士の給料明細【2020年度】
給料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
賞与(年3回支給)
【勤続7年】現役介護福祉士の給料明細【2019年度】
給料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
賞与(年3回支給)
5月 6月 12月
【勤続6年】現役介護福祉士の給料明細【2018年度】
給料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
賞与(年3回支給)
年収700万円(月収58万円)以上でバリバリ稼ぐなら、他業種で働くのが現実的
利用者さんにケアする介護福祉士(平社員で役職なし)の場合は、年収500万~600万が天井だと思います。
平社員で年収700万円以上をバリバリ稼ぐなら、「他業種で働く」「副業をする」のが、現実的です。
会社の売上に上限がある【給料の取り合い】
介護業界の売上=利用定員×利用料
介護業界の売上は、すごく単純にいうと、「利用定員✖利用料=売上」です。
介護サービスを買える人に定員があるので、一つの事業所で売上を無限に増やすことが、物理的にかなり難しいんです(介護サービス以外のものを売ってたら別です)。
単価を上げ続けて、コストを削り続ける
利用定員150人の事業所で、月額20万円の介護サービスを売ったら、単純計算で3000万円の売上です。
これが、この事業所で稼げる1か月の売上の上限です。
利用定員の壁があるから、この事業所で、3000万円以上の売上を立てて、たくさん利益を残すなら、単価を上げ続けて、コストを削り続けるしかありません。
なので、仮に人件費以外の経費が1000万円かかり、残りの2000万円の利益を70名の従業員に配分すると、ざっくり計算で、1人あたり平均で28万円の給料が支給されます。
これだと、新人職員と勤続10年の従業員、無資格と有資格の従業員に、一律で月額28万円の給料が支払われる形になり、文句100%なので、差をつけます。
売上の取り合い=給料の取り合い
ここから、2000万円の取り合いがはじまります。
無資格で勤続年数の短い従業員の給料は20万円で、有資格で勤続年数が長い従業員の給料は30万円みたいな感じです。
上限のある売上を、従業員に配分する形で給料が支払われるので、利用者さんにケアする介護福祉士(平社員で役職なし)の場合は、年収500万~600万円が、ひとつの天井だと思います。
稼ぐなら他業種か副業が現実的【年収700万円以上】
市場規模が大きくて、客単価が高い業界じゃないと稼ぎにくいい
本気でガッツリ稼ぐなら、買ってくれる人に上限がなくて(市場規模が大きくて)、客単価が高い業界じゃないと厳しいです。
例えば、IT企業ですね。
もちろん、IT業界で扱う商品にもよりますが、商品を作って、売りさばく仕組み作り、それをアップデートし続ければ、青天井で稼げます。たくさん売れるので、従業員の収入もあがりやすいです。
GAFA(グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップル)が、その典型例です。
介護業界で稼ぐのはハードルが高い
ぶっちゃけ、介護業界で年収700万円以上を稼ぐとしたら、管理職・施設長(事業所長)・経営者・公務員・大学教員・フリーランスあたりじゃないと、難しいと思います。
既存顧客を抱えてるフリーランスは別ですが、基本的に稼げるようになるまで、ものすごく時間がかかるし、ハードルも高いし、入り込めるポジションも少ないです。
私自身、管理職・施設長・大学教員を目指して、努力を積み上げてましたが、稼ぐことにフォーカスを変えたら、努力に対してのコスパが悪かったので、これらの選択肢はいったん手放しました。
自分に合ってることを続ける
このブログでは、これから介護業界で頑張ろうとしてる方や、介護業界で頑張ってる方に向けて、情報を発信しているので、こんなことを書くのも本末転倒ですが、20才代でしっかり稼いで、30才代で飛躍したいと考えてる方は、介護業界に進むのは辞めた方がいいと思います。
もし、「介護業界に入ったから、この業界で働き続けなきゃいけない」と考えてたら、それは思い込みです。
「介護業界は違う」と感じたら、別の道を探せばいいだけです。
自分に合ってることを、やり続けた方が、幸せだと思います。
年収50万~100万円くらい増やすなら、介護系の転職サイトを使うべき【自力はNG】
さっきの記事では、「稼ぐ」という観点で、「介護業界は、業界の収益構造として、ガッツリ稼ぐのが難しい」ってお話でした。私自身、いまも介護現場で働いてるので、介護業界を否定・批判するつもりは、まったくありません。
たくさん稼ぐつもりはない。
介護業界で楽しく働きつつ、生活できれば、それで満足だし、幸せ。
介護業界で、挑戦し続けたい。
でも、いまの会社はちょっと収入が少ないから、少しだけ増やしたい。
こんな悩みを抱えてる方がいたら、下記の記事に、介護系でおすすめの転職サイトをまとめてるので、参考までにどうぞ。
自力で転職先を探しちゃダメな理由を、私の実体験と一緒に書いています。
【失敗したくない】介護系のおすすめ転職サイトを厳選【3つ】
介護業界の転職先を見つけるコツは、「自力で探し出さない」です。エージェントのいる転職サイトを使うのが、最適解です。転職先を自力で探し出しても、実際に働かないと、内情がわかりません。私はこれで何度も失敗しました。エージェントのいる転職サイトの方が、あなたよりも内情を知っています。
以上で、本記事はおわりです。
疑問・悩み・相談があれば、ツイッターの@kazuya_worksにDMください!
あなたの介護士ライフを応援しています。
読んでいただき、ありがとうございました(^-^)