【一発合格】社会福祉士の勉強方法を徹底解説します
この記事はこんな悩み・疑問にお答えします
サクサクっと効率よく進めたいけど、どうやって勉強を進めていけばいいのかわからない。
いい方法はないかな…。
この記事を書いた私の実績・経歴です
- 福祉系の大学院卒で介護の実務は13年以上。
- この記事で紹介する学習方法で、介護福祉士・社会福祉士・修士号(社会福祉学)を取得。
- 介護業界の転職歴は2回(20施設以上で面接して内定率は80%)。
【社会福祉士の勉強方法①】正しい手順と方法で勉強する
「〇〇をした方がいい」って書かれてますが、誤解を与えかねない情報もあります。
もしかしたら、誤った情報を、あなたは見聞きしてるかも知れません。
まずは、社会福祉士の勉強方法に関する誤解をといていきます。
社会福祉士は介護福祉士よりも難しい
社会福祉士は、介護福祉士の何倍も難しいです。
介護福祉士の受験勉強は、参考書で学ぶことが、介護現場でやってることとリンクしやすいので、覚えやすかったのではないかと思います。
現場でやってることが90%・現場でやってないことが10%みたいな感じだと思います。
社会福祉士は真逆です。
現場でやってないことが90%、現場でやってることが10%って感じです。
私は、2018年の試験で社会福祉士を取りましたが、2017年に受験して落ちています。
介護福祉士のときよりも、かなり気合いを入れて勉強しないと、取れない資格です。とはいえ、正しい手順と方法で勉強を進めれば、合格できます。
頑張っていきましょう。
“過去問題で勉強する”は効率が悪い
「過去問だけをやればいい」「過去問を中心に勉強すればいい」って情報があります。
これは、福祉現場で実践と勉強を積み上げて、しっかり問題文と選択肢の意味が理解できる方に限った話です。
勉強に慣れてない方が、参考書も読まないで、いきなり過去問で勉強をはじめても、「問題文・選択肢・回答の解説」が理解不能で、初日から心が折れると思います。
社会福祉士の出題範囲は、19科目あります。介護福祉士よりも多く、その大半は現場での経験値がない分野ばかりです。
知識の土台がないのに、過去問で勉強すること自体が無謀です。
まずは、お金をケチらず、しっかり参考書を揃えて、知識の土台を整えましょう。
社会福祉士が取れれば、勉強に投じたお金は、資格手当で回収できます。
私は参考書代をケチって、参考書を買わず、過去問だけでチャレンジし、1回落ちましたので、膨大なロスタイムを消費しました。
“参考書は少ない方がいい”は人それぞれ
「参考書は少ない方がいい」って情報があります。
これは、あなたの知識量によって違います。
過去問題集にある解答の解説を、80%くらい理解できる知識量だったら、過去問題集だけでカバーできるかも知れないので、参考書すら不要かも知れません。
過去問題集にある解答の解説を、50%も理解できない知識量だったら、問題文・選択肢の理解がおぼつかないので、参考書を一式そろえた方がいいかも知れません。
下記の記事で、おすすめの参考書を紹介してるので、選書の参考にしてもらえたら幸いです。
社会福祉士の勉強におススメなテキスト・問題集26選
「社会福祉士の受験資格が取れたから、勉強をはじめようと思ってる。参考書と過去問題集を揃えるために、Amazonで探すと色んなやつが出てくるから、どれがいいのか、よくわからない。おすすめの参考書と過去問題集を教えてほしい。」という悩みにお答えします。おすすめは全部で26個あります。勉強方法と併せて解説します。
“300時間で合格”は目安にならない
「社会福祉士に合格する勉強時間の目安は300時間」って情報があります。
これは、あなたの集中力と勉強に費やせる時間によって違います。
勉強が習慣になってる方は、集中力が持続するので、長時間の勉強に慣れてます。
勉強が習慣ではない方は、勉強そのものが苦痛なので、毎日10分やるだけでも大変だと思います。
勉強が習慣ではない方にとって、大切なことは、
- 勉強する時間を掘り起こして、
- 勉強を習慣にし、
- 正しい手順と方法で勉強をすすめる
この三点です。
勉強が習慣ではない方、勉強に苦手意識が強い方ほど、知識の受け皿が浅く、狭い可能性があるので、より多くの時間を投入して、じっくりと知識の受け皿を広げていく必要があります。
「社会福祉士に合格する勉強時間の目安は300時間」って考え方は、勉強する人それぞれのポテンシャルや生活環境によって、まったく違います。
気にしない方が健全です。
とはいえ、強いていうなら、「勉強が習慣ではない方・勉強に苦手意識が強い方」ほど、「勉強を習慣にすること・知識を理解すること」に時間をかけないといけません。
わたしの経験則にはなりますが、最低でも試験当日から逆算して、6か月以上前から、毎日5分でもいいので、少しずつ勉強をはじめた方がいいかなって思います。
出題傾向は過去問をやってるうちにわかる
「出題傾向は知っておいた方がいい」って情報があります。
もしかしたら、参考書を読む前に、出題傾向を知ろうと躍起になってる方がいるかも知れません。
これは、過去問を解き始めれば、勝手にわかります。
過去問題集を解いてみるとわかりますが、繰り返し出てくるような問題や、似たような問題が出てくるので、それが出題傾向です。
繰り返し出てくる問題や、似たような問題は、その関連領域も含めて、知識を強化しておけば、解けるようになります。
最初は、何から手を付ければいいのかわからず、不安だと思います。
出題傾向の把握に時間を費やす必要は、一切ありません。
まずは、参考書を買って、その内容を完全に理解できるまで、しっかりと読み込みましょう。
総得点の60%がとれても合格するとは限らない
社会福祉士の試験問題は150問で、60%(90点以上)が正解できてればいいと言われてます。
わたしは、2018年度の社会福祉士の試験でギリギリ合格しました(総得点101点)。
2018年の合格基準点は、総得点150点に対して、過去最高点の99点(総得点比66%)でした。
この経験から、総得点60%は、目安にすらならないってことです。
合格基準点が、一気に跳ね上がる可能性があるからです。
多少のわからない問題は捨てようって考えてたら、落ちる可能性が高まります。
自分の性格に合う方法を考える【独学orスクーリング】
もしかしたら、「スクーリング(通学)をしないと合格できないんじゃないか」と不安を抱えてる方が、いるかも知れません。
スクーリングの最大のメリットは、「質問・相談できる先生や仲間ができる」という点です。
質問・相談のできる相手がいるということは、悩む時間が短縮されるので、勉強がはかどります。
でも、大切なことは、スクーリングに行ってるだけでは、合格できません。
スクーリングで教わったことをベースに、過去問を解きまくらないと、知識は記憶に定着しません。
あくまでも、社会福祉士の勉強は、独学・自主学習が基本です。
この記事で紹介する勉強方法も、独学での学習をベースにしています。
スクーリングは、勉強を助ける補助的なツールです。
とはいえ、
- 受験に必要な知識が、圧倒的に足りてない
- 知識の理解に、激しく時間がかかりそう
- ひとりぼっちで勉強を続けるのは、寂しいし、心が折れそう
こんな悩みを抱えてる方は、スクーリングを使うのもアリだと思います。
雇用保険の専門実践教育訓練を使うと、20%割引もしくは50%割引でスクーリングを受講できます。
「通信教育」という選択肢もありますが、スクーリングのように、気軽に先生や仲間に聞くことはできないので、使う必要はないと思います。
【社会福祉士の勉強方法②】Uプロセス学習理論を知る
これからあなたは、社会福祉士の一発合格を目指して、働きながら19科目を覚えていきます。
正しい手順・方法を学ぶことで、効率よく勉強を進めることができます。
それが「Uプロセス学習理論」です。
Uプロセス学習理論ってなに?
Uプロセス学習理論とは?
- 国内外の最新の学習研究を、組み合わせて開発した学習メソッド。
- 株式会社J-エデュケーションの寺田正嗣先生(Twitterは@srr_terada)が開発。
- 寺田先生ご自身は、自己投資型の読書法や学習法を提供しながら、九州大学大学院の博士課程で研究中(教授ストラテジー論)。
使った人は成果が出てるの?
Uプロセス学習理論を使って学習した方は、
- 定期テストで点数アップ
- TOEICで点数アップ
- 中小企業診断士に半年で合格
こんな成果をあげています。
ほかにも成果を出した方が沢山います。
成果の詳細は、寺田先生のサイトで解説してるので、是非こちらをご覧ください。
わたし自身は、介護福祉士と社会福祉士に合格してから、Uプロセス学習理論に出会いました。
でも、わたしがやってた学習法は、これから紹介するUプロセス学習理論とほとんど同じ方法です。
【Seeing】概観フェーズ
Uプロセス学習理論の大枠を解説すると、下図のように考えます。
出典:【「資格試験は過去問中心に!」は本当か?──初めて挑戦する試験の正しい勉強法とは?】を改変
- 概観フェーズ(図の左上)
- 精緻化フェーズ(図の左下)
- 結晶化フェーズ(図の右下)
- 仕上げフェーズ(図の右上)
この順番で、勉強を進めます。
各フェーズでは、それぞれの狙い・目的があるので、取り組むことが、まったく違います。
この点を、頭の隅っこにおきつつ、読み進めてください。
では、概観フェーズの解説をはじめます。
あなたは、これから技術を習得したり、知識を取り入れたり、資格を取ったり、何か新しいことを学ぼうとしています。
でも、どんな手順で勉強していけばいいのか、漠然とした不安を抱えていると思います。
ここで大切なのが、
- これから新しく勉強する対象の全体像を把握して、
- あなたが、新しく勉強することについて、どんなことがわかってて、
- どんなことがわかってないのか
この三つのポイントを、あなた自身が知ることです。
社会福祉士の試験勉強を例にすると、
- まずは、19科目すべての参考書に目を通して、
- それぞれの参考書に、どんなことが書かれていて、
- 19科目ごとに、どんなことを覚えなきゃいけないのかを知って、
- 19科目ごとに、どんなことがわかってて、
- 19科目ごとに、どんなことがわかってないのかを知る
試験で合格するために、どのくらい覚えることがあるのか、全体像を把握しつつ、現時点でのあなたの知識量(現在地)を知ることが、目的です。
だからこそ、過去問題集を参考書として勉強をするのは、基本的におすすめしません。
問題をとくのに必要な知識の下地・土台・基礎が、穴だらけで、その穴も深ければ、過去問題集を参考書に勉強しても、解けるはずもなく、理解もままならないでしょう。
まずは、知識の穴を埋めることが、最優先課題です。
逆に、過去問題集を参考書に勉強して合格した方は、日頃からコツコツと勉強を積み上げて、問題を解くのに必要な知識の下地・土台・基礎が、しっかりしてます。
知識の穴が少ないし、埋める穴も浅いので、過去問題集の解説を参考書にするくらいで、知識の穴が埋められます。
もちろん、過去問題集を参考書にして、勉強することを全否定するつもりは、まったくありません。
大切なことは、現時点で、あなた自身が自分の知識量(現在地)をしっかり把握したうえで、どんな手順・方法で勉強しなきゃいけないのかを、知ることです。
ちなみに、勉強に慣れてない方にとって、19科目分の参考書を読むのは、かなりハードワークです。
とはいえ、
- 「本を読む」という行為に慣れていないし、
- どうやって、本を読み進めればいいのかわからないし、
- どうやって、本から知識を学び取ればいいのかわからない
こういった悩みを抱えてる方は、「フォーカス・リーディング 習得ハンドブック」で、本の読み方を学ぶことができます。
あなたの読書に関する悩みを解決する、一助になるかも知れません。
ちなみに、「フォーカス・リーディング 習得ハンドブック」は、この記事で紹介してるUプロセス学習理論の開発者である、寺田正嗣先生の著作になります。
【Sesing=Elaborating】精緻化フェーズ
次に、精緻化フェーズです。
あなたは概観フェーズで、
- 参考書にどんなことが書いてあって、
- どのくらい覚えることがあって、
- どんなことがわかってて、
- どんなことがわかってないのか
この四つのポイントが、把握できました。
精緻化フェーズでは、参考書を読んで、「わからなかったところ」を、すべて「わかる」状態にもっていきます。
「わかる」状態にする具体的な手順や方法は、下記の記事の「Uプロセス学習理論式テキスト5回繰り返し読み」のパートをご覧ください。
寺田正嗣先生の記事ですが、とてもわかりやすく、丁寧に手順と方法を解説されています。
「資格試験は過去問中心に!」は本当か?──初めて挑戦する試験の正しい勉強法とは?
資格試験に限ったことではありませんが、いろいろな人が“これで大丈夫!的勉強法”を発表しています。でも、残念なことに、それをまねしてやってみたところで、なかなかうまくいかない。
効率よく、「わからなかったところ」を、すべて「わかる」状態にもっていく方法として、「多チャンネル・時間差並行」という考え方があります。
参考書だけでなく、動画・音声を使って、耳からも情報を仕入れて(多チャンネル)、新しい知識の勉強や復習を繰り返すことで(時間差並行)、インプットの速度が上がりやすくなります。
【Feed back⇒Crystalizing】結晶化フェーズ
結晶化フェーズです。
あなたは、精緻化フェーズをクリアしたことで、参考書のすべての内容を理解できた状態になっています。
でも、参考書の理解は、インプット作業にすぎません。
人間の記憶構造から、知識はアウトプットをしまくらないと、記憶として定着せず、自由自在・縦横無尽に、知識を引っ張り出すことができません。
なので、結晶化フェーズでは、知識を記憶へ定着させることが目的になります。
社会福祉士の試験勉強でいうと、参考書の虫食い問題集と1問1答の過去問題集を使って、インプットした知識を、ひたすらアウトプットしまくります。
【Prototyping⇒Complete】仕上げフェーズ
仕上げフェーズです。
本番と同じ環境で、自分にプレッシャーをかけながら、知識をアウトプットする練習です。
社会福祉士の試験勉強を例にすると、模擬問題集や模擬試験にチャレンジします。
模擬問題集なら、試験本番と同じ形式の問題を、試験本番と同じ制限時間でチャレンジする。
模擬試験なら、自宅以外の環境で問題をとく。
こんな感じで、試験本番に向けて、完璧なコンディションにもっていきます。
Uプロセス学習理論の無料解説動画があります
2014年の動画になりますが、寺田先生が解説動画を無料公開して下さっています。
【解説動画①】
【解説動画②】
【解説動画③】
【解説動画④】
【解説動画⑤】
【社会福祉士の勉強方法③】Uプロセス学習理論を使う
でも、正しい勉強方法を知ってるだけでは、社会福祉士には一発合格できません。
Uプロセス学習理論を使って、学習を進めなければ、一発合格につながりません。
知ったことで、満足したらダメです。
絶対に使って学習を進めてください。
「Uプロセス学習理論を使う」の章では、Uプロセス学習理論を使った社会福祉士の勉強の手順・方法を、解説しています。
【STEP①】前年度の過去問を解いて実力を知る
前年度の社会福祉士の過去問題を、試験本番と同じ制限時間でときます。
前年度の過去問題にチャレンジして、あなたが何点取れるか、現在地を把握します。
0点だったとしても、まったく悲観することはありません。
知識が穴だらけっていう現状を、知ることができたので、大きな収穫です。
ちなみに、前年度の過去問題は、社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されてるので、印刷して解いてみましょう。
スマホのアプリでも過去問にチャレンジすることはできますが、印刷して紙の問題文で解くことをおすすめします。
スマホよりも紙の方が、文字を理解しやすいです。
【STEP②】参考書を買う
前年度の社会福祉士の過去問題にチャレンジして、あなたの現状がわかった所で、いよいよ参考書を買います。
もし、あなたが過去問題の点数が45点未満なら、下記の記事で紹介してる、すべての参考書を揃えておきましょう。
社会福祉士の勉強におススメなテキスト・問題集26選
「社会福祉士の受験資格が取れたから、勉強をはじめようと思ってる。参考書と過去問題集を揃えるために、Amazonで探すと色んなやつが出てくるから、どれがいいのか、よくわからない。おすすめの参考書と過去問題集を教えてほしい。」という悩みにお答えします。おすすめは全部で26個あります。勉強方法と併せて解説します。
【STEP③】”わからない”と”わかる”を知る
参考書の準備ができたら、気負わず、軽い気持ちで、参考書に目を通します。
覚えることが11科目もあって、参考書もそれなりに分厚いので、まずは、その分厚さに自分を慣らしつつ、大量の文字に目をなじませつつ、「こんな感じのことが書かれてるのかぁ」って感じで読んでいきます。
読み方としては、
- 「新・社会福祉士養成講座」の「人体の構造と機能及び疾病」を読み終えたら、
- 「新・社会福祉士養成講座」の「心理学理論と心理的支援」に目を通す。
- 上記の二つの作業を、1科目ずつ進めて行く。
「”人体の構造と機能及び疾病”をやりながら、”心理学理論と心理的支援”もやる」のは辞めましょう。
マルチタスクは集中力を下げるので、勉強の効果が悪くなります。
ここで大切なことは、熟読厳禁です。
これから勉強する知識の全体像や大枠が理解できていない、知識の受け皿がまったくない状態で、参考書を熟読しても、記憶には残りません。
ここでの目的は、参考書に書かれてる知識の正確な理解ではなく、それぞれの参考書にどんなことが書かれてるのか、ざっくりと把握することです。
【STEP④】復習をしながら”わからない”を減らす
STEP③は、すべての参考書に目を通すのが目的でした。
STEP④では、わからないことを把握して、わからないことを減らしていきます。
STEP④の具体的な手順・方法は、繰り返しになりますが、下記の記事の「Uプロセス学習理論式テキスト5回繰り返し読み」のパートを参考に取り組みましょう。
「資格試験は過去問中心に!」は本当か?──初めて挑戦する試験の正しい勉強法とは?
資格試験に限ったことではありませんが、いろいろな人が“これで大丈夫!的勉強法”を発表しています。でも、残念なことに、それをまねしてやってみたところで、なかなかうまくいかない。
「新・社会福祉士養成講座」の「人体の構造と機能及び疾病」を読み終えたら、「心理学理論と心理的支援」という順番で、1科目ずつ取り組む流れを守りつつ、上記の記事で書かれている作業をこなしていきます。
なお、繰り返し読みの1回目は、STEP③で済ませているので、STEP④では、2回目の「分かる程度に読む」という作業からはじめていきます。
けれども、STEP④からは、わからないことが続出しまくりです。
わからない所は、
- 会社の同僚・先輩・上司に聞いたり、
- Googleで検索したり、
- YouTubeで解説動画を見たりして、
解消することもできます。
そうはいっても、理解できなくて、時間だけを消耗して、理解できな自分に萎えて、やる気が失せてしまうことがあります。
理解できずに悩むことは、自己否定に繋がりかねないので、要注意です。
このような場合は、スクーリングを利用するのも、一つの手段です。
わからない所を聞ける相手がいるので、悩む時間も短縮できるし、大きくつまずくこともないので、勉強のモチベーションが維持しやすいです。
ただ、スクーリングはお金が掛かってしまうのが難点ですが、雇用保険の専門実践教育訓練を使うと、20%割引か50%割引でスクーリングが受講できます。
【STEP⑤】1問1答の過去問集に挑戦する
STEP④までは、知識を理解する作業なので、学んだ知識が記憶に定着してるわけではありません。
むしろ、ほとんど忘れてます。
忘れること自体は、まったく問題ありません。
忘れても、気にしないで下さい。
アウトプットすることでしか、知識を記憶に定着させることはできないので。
記憶は思い出した回数に比例して、強くなる性質があります。
なので、STEP⑤からは、ひたすらアウトプットしまくります。
とはいえ、問題をといて、間違えた所やわからない所は、STEP④までの積み上げがあるので、11科目のすべての参考書を理解できています。
安心して取り組んでください。
参考書の虫食い問題にチャレンジ
参考書の重要語句・キーワードをチェックペンで消して、参考書を知識のアウトプット用の虫食い問題集として使います。
赤文字を赤色の下敷きで隠すと、文字が消えるやつがありますよね。
それにチャレンジします。
参考書の虫食い問題で、すべての重要語句・キーワードが思い出せるようになったら、次は1問1答の問題集に進みます。
ちなみに、チェックペンを使ったことがない方は、「ゼブラの暗記用チェックペン+α (青)」が使いやすいです。
「チェックペンって本当に文字が隠せるの?」と思った方は、下記の動画が参考になります。
【チェックペンと赤シートのセット】
【チェックペン10本セット(大量に消費する方向け)】
1問1答の過去問題集にチャレンジ
1問1答の過去問題集では、体当たりで問題をときまくります。
所要時間は、1問あたり1秒です。
解けない問題で、考えこむのは絶対にやめてください。
わからない問題があったら、チェックをつけて、すぐに回答を確認します。
1問1答をサクサクやってくなかで、何度も間違えて、たくさんチェックがつく問題が出てくると思います。
そのときにはじめて、「なぜ間違えたのか」を考えます。
どの科目の、どういった知識について聞かれてるのか(問題文の意図)、間違えた原因を考えます。
原因を探ることで、どのあたりの知識が弱いのか、知識の穴が見つかります。
間違えた問題を見直すときに、間違えた問題の知識だけを見直すだけじゃなくて、その知識に関連する分野の知識も、しっかり理解できるか確認しましょう。
たぶん、理解できてない可能性があるので、そこは参考書にもどって、理解できるまで、徹底的に復習をしましょう。
最初のうちは、インプットしたことが、思うようにアウトプットできず、ボロボロすぎてへこむと思いますが、気にしないでください。
ひたすらアウトプットしまくって、間違えた所を復習しながら、最終的に1問1答の問題集で全問正解できるようになれば、オッケーです。
ちなみに、これは私の経験談ですが、1問1答の問題集をやりつつ、間違えた場所の再確認を繰り返したことで、介護福祉士と社会福祉士に合格できました。
1問1答の問題集をやっていなかったら、記憶が強化されなかったので、合格できなかったと思います。
【STEP⑥】本番と同じ環境で過去問をやる
STEP⑤の1問1答の問題集までこなしきったあなたは、かなりいい感じに仕上がりはじめてます。
ここまで頑張ったあなた自身を全力で褒めてあげましょう。
でも、油断は禁物です。
まだ気を抜かないでください。
STEP⑥では、さらにアウトプットをたたみかけて、記憶を強化していきます。
ここで使うのが、本番試験と同じ5者択一の問題集です。
なぜ、ここで5者択一の問題集なのかというと、アウトプットし慣れてない状態で挑戦しても、問題文や選択肢の意味を理解するのに、激しく時間を消耗するからです。
理解できないだけならいいんですが、理解できなさ過ぎると、デキない自分に萎えて、やる気が一気に失せる可能性があります。
そして、ある程度の知識がついてくると、問題文や選択肢から答えを絞れたり類推できたりするから、やま勘で解けちゃったりします。
仮に、やま勘で解いても正解しても、正解した選択肢の知識を、あなたが正確に理解できてなければ、意味がありません。
別の科目で同じ選択肢を出されたとして、その選択肢が、正解か不正解かを判別できない可能性があります。
だから、勉強がそれなりに仕上がってきた、このタイミングで5者択一の問題集をやります。
取り組み方はシンプルで、試験本番と同じ制限時間で、5者択一の過去問題をとくだけです。
とはいっても、STEP⑤でやった1問1答の問題集が、過去問題のよせ集めなので、サクサクっとイケちゃうかも知れません。
スムーズにとけたら、それだけあなたの知識が盤石な状態になっている証拠です。
【STEP⑦】模擬問題集・模擬試験で練習試合をする
STEP⑥で取り組んでもらったのは、社会福祉士の試験当日に出された過去問題です。
STEP⑦では、さらに仕上げの精度を上げるために、模擬問題集と模擬試験にチャレンジしましょう。
模擬問題集のやり方は、試験本番と同じ制限時間で、問題をとくだけです。
模擬試験は、申し込みをして開催場所へ移動して、問題をとくだけです。
試験当日を試合本番にたとえたら、模擬試験は練習試合です。
練習試合で、あなたの実力を存分に発揮しましょう。
ここまでで、勉強の仕上がり具合がいいと、最高の肩慣らしになると思います。
ただし、ここで大切なことは、これまで積み上げてきた努力を過信せず、模擬問題集で間違えた所は、関連する領域も含めて、しっかり復習しておきましょう。
着実に積み上げさえすれば、一発合格は可能です。
【社会福祉士の勉強方法④】勉強スケジュールを組み立てる
社会福祉士の勉強方法を知っても、とにかく勉強を始めなければ、一発合格には近づけません。
ここでは、1日単位の勉強スケジュールの組み立て方をお伝えします。
試験日当日までに何日あるか把握する
試験当日までに、どのくらいの日数を勉強にあてられるか、把握しましょう。
具体的な日数がわかれば、いつまでに、どんなことを終わらせなきゃいけないのか、逆算します。
たとえば、実務者研修が2020年6月に終わったとします。
試験日当日は2021年1月なので、だいたい6か月あります。
そこから逆算して、ざっくりと考えてみましょう。
2020年7月1~2020年7月31日まで(所要期間:1か月)
Uプロセス学習理論だと、左上のフェーズです。
すべての参考書に目を通します。
参考書を読むときに、熟読は厳禁です。
初期段階の作業になりますが、読書になれてない方にとっては、かなりシンドイ作業だと思います。
まずは、すべての参考書に目を通すことが大切です。
2020年8月1日~2020年10月31日まで(所要期間:2か月)
Uプロセス学習理論だと、左下のフェーズです。
「わかるところ」と「わからないところ」の仕分けて、「わからなかったところ」を徹底的に理解することに、全力を注ぎます。
2020年10月1日~2020年12月31日まで(所要期間:3か月)
Uプロセス学習理論だと、右下のフェーズです。
すべての参考書で、あなたは「わからないところ」が完全になくなってるはずです。
ここからは、参考書の虫食い問題と1問1答の過去問題集にチャレンジして、ひたすらこれまでの学びを、アウトプットしまくります。
1問1秒ペースで解いていきます。
解けなかったら、解けなかったことをチェックして、解答を確認し、先に進みます。
虫食い問題と1問1答で間違えずに答えられるようになったら、試験本番と同じ形式の5者択一の問題集や、模擬問題集、模擬試験にチャレンジしてみましょう。
直近1か月(4週間)でどこまで進めるかを考える
それぞれの期間で、どんなことをやるのか、大枠が決まれば、1か月あたり4週間あるので、1週間でどこまで進めるかを考えます。
1週間で進める勉強量を決めたら、1日単位でどこまで勉強を進めるか決めるだけです。
とはいえ、勉強をするにも、時間を確保しなければなりませんし、これまでの生活習慣を見直さなきゃいけません。
1日の流れを把握する
1日単位でのスケジュールの見直し方を、お伝えします。
この記事を読んでるあなたは、もちろん介護現場で働いてると思うので、シフト勤務で生活を組み立ててると思います。
新しいことに挑戦するとき、早番・日勤・遅番・夜勤があるシフト勤務は、始業時間と終業時間が毎日バラバラなので、かなり時間を意識して動かないと、休日以外での勉強時間を掘り起こすのは厳しいです。
曜日固定で休日があって、始業時間と終業時間も毎日同じだったら、生活のルーティーンも組み立てやすいですからね。
どちらにしても、勉強する時間を掘り起こすには、まず時間を意識して日々の生活を組み直すことが大切です。
1日の”やってること”の所要時間を把握する
新しいことに挑戦するときは、かならず勉強・練習・作業する時間を工面しなければなりません。
あなたにとって難易度が高いものほど、努力に費やす時間を工面しなきゃいけないので、これまでの生活習慣を見直す必要があります。
人との付き合い方も見直す必要があるかも知れません。
まずは、あなたが出勤日(早番・日勤・遅番・夜勤)と休日で、どのように過ごしているかを把握しましょう。
把握していくのは、
このあたりです。
時間が把握できたら、それぞれの時間で、どんなことをしてるか、正直に書き出してみましょう。
たとえば、こんなことをしてませんか?
- 起きてからスマホをダラダラいじる。
- テレビやスマホに気を取られて、食事の時間が長い。
- 通勤時間にスマホでゲームする。
- 寝る前にテレビやスマホを見てる。
- 用もないのに電話をする。
- 友人と頻繁に外食をする。
これらの時間は、命のムダ遣いです。
今すぐやめましょう。
かなりストイックですが、削れるものは徹底的に削っていきます。
何を削れるか、どの時間を短縮できるか、意識して無駄を削っていかないと、本当に勉強する時間は作れません。
参考までに、私の場合は、お風呂をシャワーにかえて、サクッと終わらせて、時間を作るみたいな感じです。
1日の流れを組み直す
これまでの生活習慣のムダを徹底的に排除したら、いよいよ1日の流れを組み直します。
シフト勤務で働いてる方でも、本気で生活習慣を組み直せば、1日2時間・休日6時間は、勉強時間を確保できると思います。
ちなみにですが、シフト勤務でも、起床時間と就寝時間を完全固定にすると、1日のルーティーンが定まりやすかもです。
私の場合は、夜勤だろうが午前5時に起きて、夜勤以外の日は22時に寝てます。
省けること・お願いできることを探す
もしかしたら、すでに生活習慣の無駄を省きまくったうえで、勉強する時間が工面できないって方もいると思います。
こんな時は、「時間を買う」もしくは「協力者を探す」って手段を使います。
たとえば、
- 勉強する時間だけ、託児所で子どもをみててもらう
- 勉強する時間だけ、あなたの家族に子どもをみててもらう
- 料理の時間がもったいないから、食事は外食で済ませる(ついでに外食先で勉強もしちゃう)
こんな感じです。
家族などに協力をお願いするときは、かならずお礼は忘れずにやってください。
お互いの信頼関係にヒビが入りかねません。
参考までに、私の場合は、現在は読書・研究・ブログ執筆に全力を注いでます。
作業時間を確保するために、趣味の時間を絶ったり、プライベートでの友人との付き合いを減らしました。
介護現場のお仕事との両立だから、それでも作業時間が足りないくらい。
いずれにしても、社会福祉士の一発合格を目指すなら、あなたの生活が勉強を軸に組み立てたものでなければ、勉強を軸にした生活に組み直す必要があります。
大変だけど、そこまでの気合いを入れないと、勉強する時間は確保できません。
勉強を習慣にするコツ
「毎日同じ時間に取り組むこと」です。
これしかありません。
グチりながらも、1日も休まず、粛々と3か月続けます。
そうすれば、勝手に習慣化していきます。
でも、ハードルの高すぎる行為をやっても、心が折れやすくなるだけなので、「毎日〇時~〇時は参考書を読む(しんどければ分刻みでも可)」と、続けられるレベルでやってみましょう。
以上で、本記事はおわりです。
疑問・悩み・相談があれば、ツイッターの@kazuya_worksにDMください!
あなたの介護士ライフを応援しています。
読んでいただき、ありがとうございました(^-^)