【一発合格】社会福祉士の勉強方法を徹底解説します

介護福祉士国家試験解説

この記事はこんな悩み・疑問にお答えします

社会福祉士を受験しよう思ってるけど、働きながらの試験勉強は、時間があまりないからシンドイ。
サクサクっと効率よく進めたいけど、どうやって勉強を進めていけばいいのかわからない。
いい方法はないかな…。

この記事を書いた私の実績・経歴です

  • 福祉系の大学院卒で介護の実務は13年以上。
  • この記事で紹介する学習方法で、介護福祉士・社会福祉士・修士号(社会福祉学)を取得。
  • 介護業界の転職歴は2回(20施設以上で面接して内定率は80%)。

【社会福祉士の勉強方法①】正しい手順と方法で勉強する

【社会福祉士の勉強方法①】正しい手順と方法で勉強する
いろんな社会福祉士の勉強方法が出回ってますね。

「〇〇をした方がいい」って書かれてますが、誤解を与えかねない情報もあります。

もしかしたら、誤った情報を、あなたは見聞きしてるかも知れません。

まずは、社会福祉士の勉強方法に関する誤解をといていきます。

社会福祉士は介護福祉士よりも難しい

社会福祉士は、介護福祉士の何倍も難しいです。

介護福祉士の受験勉強は、参考書で学ぶことが、介護現場でやってることとリンクしやすいので、覚えやすかったのではないかと思います。

現場でやってることが90%・現場でやってないことが10%みたいな感じだと思います。

社会福祉士は真逆です。

現場でやってないことが90%、現場でやってることが10%って感じです。

私は、2018年の試験で社会福祉士を取りましたが、2017年に受験して落ちています。

介護福祉士のときよりも、かなり気合いを入れて勉強しないと、取れない資格です。とはいえ、正しい手順と方法で勉強を進めれば、合格できます。

頑張っていきましょう。

“過去問題で勉強する”は効率が悪い

「過去問だけをやればいい」「過去問を中心に勉強すればいい」って情報があります。

これは、福祉現場で実践と勉強を積み上げて、しっかり問題文と選択肢の意味が理解できる方に限った話です。

勉強に慣れてない方が、参考書も読まないで、いきなり過去問で勉強をはじめても、「問題文・選択肢・回答の解説」が理解不能で、初日から心が折れると思います。

社会福祉士の出題範囲は、19科目あります。介護福祉士よりも多く、その大半は現場での経験値がない分野ばかりです。

知識の土台がないのに、過去問で勉強すること自体が無謀です。

まずは、お金をケチらず、しっかり参考書を揃えて、知識の土台を整えましょう。

社会福祉士が取れれば、勉強に投じたお金は、資格手当で回収できます。

私は参考書代をケチって、参考書を買わず、過去問だけでチャレンジし、1回落ちましたので、膨大なロスタイムを消費しました。

“参考書は少ない方がいい”は人それぞれ

「参考書は少ない方がいい」って情報があります。

これは、あなたの知識量によって違います。

過去問題集にある解答の解説を、80%くらい理解できる知識量だったら、過去問題集だけでカバーできるかも知れないので、参考書すら不要かも知れません。

過去問題集にある解答の解説を、50%も理解できない知識量だったら、問題文・選択肢の理解がおぼつかないので、参考書を一式そろえた方がいいかも知れません。

下記の記事で、おすすめの参考書を紹介してるので、選書の参考にしてもらえたら幸いです。

“300時間で合格”は目安にならない

「社会福祉士に合格する勉強時間の目安は300時間」って情報があります。

これは、あなたの集中力と勉強に費やせる時間によって違います。

勉強が習慣になってる方は、集中力が持続するので、長時間の勉強に慣れてます。

勉強が習慣ではない方は、勉強そのものが苦痛なので、毎日10分やるだけでも大変だと思います。

勉強が習慣ではない方にとって、大切なことは、

  • 勉強する時間を掘り起こして、
  • 勉強を習慣にし、
  • 正しい手順と方法で勉強をすすめる

この三点です。

勉強が習慣ではない方、勉強に苦手意識が強い方ほど、知識の受け皿が浅く、狭い可能性があるので、より多くの時間を投入して、じっくりと知識の受け皿を広げていく必要があります。

「社会福祉士に合格する勉強時間の目安は300時間」って考え方は、勉強する人それぞれのポテンシャルや生活環境によって、まったく違います。

気にしない方が健全です。

とはいえ、強いていうなら、「勉強が習慣ではない方・勉強に苦手意識が強い方」ほど、「勉強を習慣にすること・知識を理解すること」に時間をかけないといけません。

わたしの経験則にはなりますが、最低でも試験当日から逆算して、6か月以上前から、毎日5分でもいいので、少しずつ勉強をはじめた方がいいかなって思います。

出題傾向は過去問をやってるうちにわかる

「出題傾向は知っておいた方がいい」って情報があります。

もしかしたら、参考書を読む前に、出題傾向を知ろうと躍起になってる方がいるかも知れません。

これは、過去問を解き始めれば、勝手にわかります。

過去問題集を解いてみるとわかりますが、繰り返し出てくるような問題や、似たような問題が出てくるので、それが出題傾向です。

繰り返し出てくる問題や、似たような問題は、その関連領域も含めて、知識を強化しておけば、解けるようになります。

最初は、何から手を付ければいいのかわからず、不安だと思います。

出題傾向の把握に時間を費やす必要は、一切ありません。

まずは、参考書を買って、その内容を完全に理解できるまで、しっかりと読み込みましょう。

総得点の60%がとれても合格するとは限らない

社会福祉士の試験問題は150問で、60%(90点以上)が正解できてればいいと言われてます。

わたしは、2018年度の社会福祉士の試験でギリギリ合格しました(総得点101点)。

2018年の合格基準点は、総得点150点に対して、過去最高点の99点(総得点比66%)でした。

この経験から、総得点60%は、目安にすらならないってことです。

合格基準点が、一気に跳ね上がる可能性があるからです。

多少のわからない問題は捨てようって考えてたら、落ちる可能性が高まります。

自分の性格に合う方法を考える【独学orスクーリング】

もしかしたら、「スクーリング(通学)をしないと合格できないんじゃないか」と不安を抱えてる方が、いるかも知れません。

スクーリングの最大のメリットは、「質問・相談できる先生や仲間ができる」という点です。

質問・相談のできる相手がいるということは、悩む時間が短縮されるので、勉強がはかどります。

でも、大切なことは、スクーリングに行ってるだけでは、合格できません。

スクーリングで教わったことをベースに、過去問を解きまくらないと、知識は記憶に定着しません

あくまでも、社会福祉士の勉強は、独学・自主学習が基本です。

この記事で紹介する勉強方法も、独学での学習をベースにしています。

スクーリングは、勉強を助ける補助的なツールです。

とはいえ、

  • 受験に必要な知識が、圧倒的に足りてない
  • 知識の理解に、激しく時間がかかりそう
  • ひとりぼっちで勉強を続けるのは、寂しいし、心が折れそう

こんな悩みを抱えてる方は、スクーリングを使うのもアリだと思います。

雇用保険の専門実践教育訓練を使うと、20%割引もしくは50%割引でスクーリングを受講できます。

「通信教育」という選択肢もありますが、スクーリングのように、気軽に先生や仲間に聞くことはできないので、使う必要はないと思います。

【社会福祉士の勉強方法②】Uプロセス学習理論を知る

【社会福祉士の勉強方法②】Uプロセス学習理論を知る
これからあなたは、社会福祉士の一発合格を目指して、働きながら19科目を覚えていきます。

正しい手順・方法を学ぶことで、効率よく勉強を進めることができます。

それが「Uプロセス学習理論」です。

Uプロセス学習理論ってなに?

Uプロセス学習理論とは?

使った人は成果が出てるの?

Uプロセス学習理論を使って学習した方は、

  • 定期テストで点数アップ
  • TOEICで点数アップ
  • 中小企業診断士に半年で合格

こんな成果をあげています。

ほかにも成果を出した方が沢山います。

成果の詳細は、寺田先生のサイトで解説してるので、是非こちらをご覧ください。

わたし自身は、介護福祉士と社会福祉士に合格してから、Uプロセス学習理論に出会いました。

でも、わたしがやってた学習法は、これから紹介するUプロセス学習理論とほとんど同じ方法です。

【Seeing】概観フェーズ

Uプロセス学習理論の大枠を解説すると、下図のように考えます。

Uプロセス学習理論のイメージ図
出典:【「資格試験は過去問中心に!」は本当か?──初めて挑戦する試験の正しい勉強法とは?】を改変

  1. 概観フェーズ(図の左上)
  2. 精緻化フェーズ(図の左下)
  3. 結晶化フェーズ(図の右下)
  4. 仕上げフェーズ(図の右上)

この順番で、勉強を進めます。

各フェーズでは、それぞれの狙い・目的があるので、取り組むことが、まったく違います。

この点を、頭の隅っこにおきつつ、読み進めてください。

では、概観フェーズの解説をはじめます。

あなたは、これから技術を習得したり、知識を取り入れたり、資格を取ったり、何か新しいことを学ぼうとしています。

でも、どんな手順で勉強していけばいいのか、漠然とした不安を抱えていると思います。

ここで大切なのが、

  • これから新しく勉強する対象の全体像を把握して、
  • あなたが、新しく勉強することについて、どんなことがわかってて、
  • どんなことがわかってないのか

この三つのポイントを、あなた自身が知ることです。

社会福祉士の試験勉強を例にすると、

  • まずは、19科目すべての参考書に目を通して、
  • それぞれの参考書に、どんなことが書かれていて、
  • 19科目ごとに、どんなことを覚えなきゃいけないのかを知って、
  • 19科目ごとに、どんなことがわかってて、
  • 19科目ごとに、どんなことがわかってないのかを知る

試験で合格するために、どのくらい覚えることがあるのか、全体像を把握しつつ、現時点でのあなたの知識量(現在地)を知ることが、目的です。

だからこそ、過去問題集を参考書として勉強をするのは、基本的におすすめしません。

問題をとくのに必要な知識の下地・土台・基礎が、穴だらけで、その穴も深ければ、過去問題集を参考書に勉強しても、解けるはずもなく、理解もままならないでしょう。

まずは、知識の穴を埋めることが、最優先課題です。

逆に、過去問題集を参考書に勉強して合格した方は、日頃からコツコツと勉強を積み上げて、問題を解くのに必要な知識の下地・土台・基礎が、しっかりしてます。

知識の穴が少ないし、埋める穴も浅いので、過去問題集の解説を参考書にするくらいで、知識の穴が埋められます。

もちろん、過去問題集を参考書にして、勉強することを全否定するつもりは、まったくありません。

大切なことは、現時点で、あなた自身が自分の知識量(現在地)をしっかり把握したうえで、どんな手順・方法で勉強しなきゃいけないのかを、知ることです。

ちなみに、勉強に慣れてない方にとって、19科目分の参考書を読むのは、かなりハードワークです。

とはいえ、

  • 「本を読む」という行為に慣れていないし、
  • どうやって、本を読み進めればいいのかわからないし、
  • どうやって、本から知識を学び取ればいいのかわからない

こういった悩みを抱えてる方は、「フォーカス・リーディング 習得ハンドブック」で、本の読み方を学ぶことができます。

あなたの読書に関する悩みを解決する、一助になるかも知れません。

ちなみに、「フォーカス・リーディング 習得ハンドブック」は、この記事で紹介してるUプロセス学習理論の開発者である、寺田正嗣先生の著作になります。

【Sesing=Elaborating】精緻化フェーズ

次に、精緻化フェーズです。

あなたは概観フェーズで、

  • 参考書にどんなことが書いてあって、
  • どのくらい覚えることがあって、
  • どんなことがわかってて、
  • どんなことがわかってないのか

この四つのポイントが、把握できました。

精緻化フェーズでは、参考書を読んで、「わからなかったところ」を、すべて「わかる」状態にもっていきます。

「わかる」状態にする具体的な手順や方法は、下記の記事の「Uプロセス学習理論式テキスト5回繰り返し読み」のパートをご覧ください。

寺田正嗣先生の記事ですが、とてもわかりやすく、丁寧に手順と方法を解説されています。

効率よく、「わからなかったところ」を、すべて「わかる」状態にもっていく方法として、「多チャンネル・時間差並行」という考え方があります。

参考書だけでなく、動画・音声を使って、耳からも情報を仕入れて(多チャンネル)、新しい知識の勉強や復習を繰り返すことで(時間差並行)、インプットの速度が上がりやすくなります。

【Feed back⇒Crystalizing】結晶化フェーズ

結晶化フェーズです。

あなたは、精緻化フェーズをクリアしたことで、参考書のすべての内容を理解できた状態になっています。

でも、参考書の理解は、インプット作業にすぎません。

人間の記憶構造から、知識はアウトプットをしまくらないと、記憶として定着せず、自由自在・縦横無尽に、知識を引っ張り出すことができません。

なので、結晶化フェーズでは、知識を記憶へ定着させることが目的になります。

社会福祉士の試験勉強でいうと、参考書の虫食い問題集と1問1答の過去問題集を使って、インプットした知識を、ひたすらアウトプットしまくります。

【Prototyping⇒Complete】仕上げフェーズ

仕上げフェーズです。

本番と同じ環境で、自分にプレッシャーをかけながら、知識をアウトプットする練習です。

社会福祉士の試験勉強を例にすると、模擬問題集や模擬試験にチャレンジします。

模擬問題集なら、試験本番と同じ形式の問題を、試験本番と同じ制限時間でチャレンジする。

模擬試験なら、自宅以外の環境で問題をとく。

こんな感じで、試験本番に向けて、完璧なコンディションにもっていきます。

Uプロセス学習理論の無料解説動画があります

2014年の動画になりますが、寺田先生が解説動画を無料公開して下さっています。

【解説動画①】

【解説動画②】

【解説動画③】

【解説動画④】

【解説動画⑤】

【社会福祉士の勉強方法③】Uプロセス学習理論を使う

【社会福祉士の勉強方法③】Uプロセス学習理論を使う
正しい勉強方法を知ったあなたは、鬼に金棒です。

でも、正しい勉強方法を知ってるだけでは、社会福祉士には一発合格できません。

Uプロセス学習理論を使って、学習を進めなければ、一発合格につながりません。

知ったことで、満足したらダメです。

絶対に使って学習を進めてください。

「Uプロセス学習理論を使う」の章では、Uプロセス学習理論を使った社会福祉士の勉強の手順・方法を、解説しています。

【STEP①】前年度の過去問を解いて実力を知る

前年度の社会福祉士の過去問題を、試験本番と同じ制限時間でときます。

前年度の過去問題にチャレンジして、あなたが何点取れるか、現在地を把握します。

0点だったとしても、まったく悲観することはありません。

知識が穴だらけっていう現状を、知ることができたので、大きな収穫です。

ちなみに、前年度の過去問題は、社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されてるので、印刷して解いてみましょう。

スマホのアプリでも過去問にチャレンジすることはできますが、印刷して紙の問題文で解くことをおすすめします。

スマホよりも紙の方が、文字を理解しやすいです。

【STEP②】参考書を買う

前年度の社会福祉士の過去問題にチャレンジして、あなたの現状がわかった所で、いよいよ参考書を買います。

もし、あなたが過去問題の点数が45点未満なら、下記の記事で紹介してる、すべての参考書を揃えておきましょう。

【STEP③】”わからない”と”わかる”を知る

参考書の準備ができたら、気負わず、軽い気持ちで、参考書に目を通します。

覚えることが11科目もあって、参考書もそれなりに分厚いので、まずは、その分厚さに自分を慣らしつつ、大量の文字に目をなじませつつ、「こんな感じのことが書かれてるのかぁ」って感じで読んでいきます。

読み方としては、

「”人体の構造と機能及び疾病”をやりながら、”心理学理論と心理的支援”もやる」のは辞めましょう。

マルチタスクは集中力を下げるので、勉強の効果が悪くなります。

ここで大切なことは、熟読厳禁です。

これから勉強する知識の全体像や大枠が理解できていない、知識の受け皿がまったくない状態で、参考書を熟読しても、記憶には残りません。

ここでの目的は、参考書に書かれてる知識の正確な理解ではなく、それぞれの参考書にどんなことが書かれてるのか、ざっくりと把握することです。

【STEP④】復習をしながら”わからない”を減らす

STEP③は、すべての参考書に目を通すのが目的でした。

STEP④では、わからないことを把握して、わからないことを減らしていきます。

STEP④の具体的な手順・方法は、繰り返しになりますが、下記の記事の「Uプロセス学習理論式テキスト5回繰り返し読み」のパートを参考に取り組みましょう。

「新・社会福祉士養成講座」の「人体の構造と機能及び疾病」を読み終えたら、「心理学理論と心理的支援」という順番で、1科目ずつ取り組む流れを守りつつ、上記の記事で書かれている作業をこなしていきます。

なお、繰り返し読みの1回目は、STEP③で済ませているので、STEP④では、2回目の「分かる程度に読む」という作業からはじめていきます。

けれども、STEP④からは、わからないことが続出しまくりです。

わからない所は、

  • 会社の同僚・先輩・上司に聞いたり、
  • Googleで検索したり、
  • YouTubeで解説動画を見たりして、

解消することもできます。

そうはいっても、理解できなくて、時間だけを消耗して、理解できな自分に萎えて、やる気が失せてしまうことがあります。

理解できずに悩むことは、自己否定に繋がりかねないので、要注意です。

このような場合は、スクーリングを利用するのも、一つの手段です。

わからない所を聞ける相手がいるので、悩む時間も短縮できるし、大きくつまずくこともないので、勉強のモチベーションが維持しやすいです。

ただ、スクーリングはお金が掛かってしまうのが難点ですが、雇用保険の専門実践教育訓練を使うと、20%割引か50%割引でスクーリングが受講できます。

【STEP⑤】1問1答の過去問集に挑戦する

STEP④までは、知識を理解する作業なので、学んだ知識が記憶に定着してるわけではありません。

むしろ、ほとんど忘れてます。

忘れること自体は、まったく問題ありません。

忘れても、気にしないで下さい。

アウトプットすることでしか、知識を記憶に定着させることはできないので。

記憶は思い出した回数に比例して、強くなる性質があります。

なので、STEP⑤からは、ひたすらアウトプットしまくります。

とはいえ、問題をといて、間違えた所やわからない所は、STEP④までの積み上げがあるので、11科目のすべての参考書を理解できています。

安心して取り組んでください。

参考書の虫食い問題にチャレンジ

参考書の重要語句・キーワードをチェックペンで消して、参考書を知識のアウトプット用の虫食い問題集として使います。

赤文字を赤色の下敷きで隠すと、文字が消えるやつがありますよね。

それにチャレンジします。

参考書の虫食い問題で、すべての重要語句・キーワードが思い出せるようになったら、次は1問1答の問題集に進みます。

ちなみに、チェックペンを使ったことがない方は、「ゼブラの暗記用チェックペン+α (青)」が使いやすいです。

「チェックペンって本当に文字が隠せるの?」と思った方は、下記の動画が参考になります。

【チェックペンと赤シートのセット】

【チェックペン10本セット(大量に消費する方向け)】

1問1答の過去問題集にチャレンジ

1問1答の過去問題集では、体当たりで問題をときまくります。

所要時間は、1問あたり1秒です。

解けない問題で、考えこむのは絶対にやめてください。

わからない問題があったら、チェックをつけて、すぐに回答を確認します。

1問1答をサクサクやってくなかで、何度も間違えて、たくさんチェックがつく問題が出てくると思います。

そのときにはじめて、「なぜ間違えたのか」を考えます。

どの科目の、どういった知識について聞かれてるのか(問題文の意図)、間違えた原因を考えます。

原因を探ることで、どのあたりの知識が弱いのか、知識の穴が見つかります。

間違えた問題を見直すときに、間違えた問題の知識だけを見直すだけじゃなくて、その知識に関連する分野の知識も、しっかり理解できるか確認しましょう。

たぶん、理解できてない可能性があるので、そこは参考書にもどって、理解できるまで、徹底的に復習をしましょう。

最初のうちは、インプットしたことが、思うようにアウトプットできず、ボロボロすぎてへこむと思いますが、気にしないでください。

ひたすらアウトプットしまくって、間違えた所を復習しながら、最終的に1問1答の問題集で全問正解できるようになれば、オッケーです。

ちなみに、これは私の経験談ですが、1問1答の問題集をやりつつ、間違えた場所の再確認を繰り返したことで、介護福祉士と社会福祉士に合格できました。

1問1答の問題集をやっていなかったら、記憶が強化されなかったので、合格できなかったと思います。

【STEP⑥】本番と同じ環境で過去問をやる

STEP⑤の1問1答の問題集までこなしきったあなたは、かなりいい感じに仕上がりはじめてます。

ここまで頑張ったあなた自身を全力で褒めてあげましょう。

でも、油断は禁物です。

まだ気を抜かないでください。

STEP⑥では、さらにアウトプットをたたみかけて、記憶を強化していきます。

ここで使うのが、本番試験と同じ5者択一の問題集です。

なぜ、ここで5者択一の問題集なのかというと、アウトプットし慣れてない状態で挑戦しても、問題文や選択肢の意味を理解するのに、激しく時間を消耗するからです。

理解できないだけならいいんですが、理解できなさ過ぎると、デキない自分に萎えて、やる気が一気に失せる可能性があります。

そして、ある程度の知識がついてくると、問題文や選択肢から答えを絞れたり類推できたりするから、やま勘で解けちゃったりします。

仮に、やま勘で解いても正解しても、正解した選択肢の知識を、あなたが正確に理解できてなければ、意味がありません。

別の科目で同じ選択肢を出されたとして、その選択肢が、正解か不正解かを判別できない可能性があります。

だから、勉強がそれなりに仕上がってきた、このタイミングで5者択一の問題集をやります。

取り組み方はシンプルで、試験本番と同じ制限時間で、5者択一の過去問題をとくだけです。

とはいっても、STEP⑤でやった1問1答の問題集が、過去問題のよせ集めなので、サクサクっとイケちゃうかも知れません。

スムーズにとけたら、それだけあなたの知識が盤石な状態になっている証拠です。

【STEP⑦】模擬問題集・模擬試験で練習試合をする

STEP⑥で取り組んでもらったのは、社会福祉士の試験当日に出された過去問題です。

STEP⑦では、さらに仕上げの精度を上げるために、模擬問題集と模擬試験にチャレンジしましょう。

模擬問題集のやり方は、試験本番と同じ制限時間で、問題をとくだけです。

模擬試験は、申し込みをして開催場所へ移動して、問題をとくだけです。

試験当日を試合本番にたとえたら、模擬試験は練習試合です。

練習試合で、あなたの実力を存分に発揮しましょう。

ここまでで、勉強の仕上がり具合がいいと、最高の肩慣らしになると思います。

ただし、ここで大切なことは、これまで積み上げてきた努力を過信せず、模擬問題集で間違えた所は、関連する領域も含めて、しっかり復習しておきましょう。

着実に積み上げさえすれば、一発合格は可能です。

【社会福祉士の勉強方法④】勉強スケジュールを組み立てる

【社会福祉士の勉強方法④】勉強スケジュールを組み立てる
社会福祉士の勉強方法を知っても、とにかく勉強を始めなければ、一発合格には近づけません。

ここでは、1日単位の勉強スケジュールの組み立て方をお伝えします。

試験日当日までに何日あるか把握する

試験当日までに、どのくらいの日数を勉強にあてられるか、把握しましょう。

具体的な日数がわかれば、いつまでにどんなことを終わらせなきゃいけないのか、逆算します。

たとえば、実務者研修が2020年6月に終わったとします。

試験日当日は2021年1月なので、だいたい6か月あります。

そこから逆算して、ざっくりと考えてみましょう。

2020年7月1~2020年7月31日まで(所要期間:1か月)

Uプロセス学習理論だと、左上のフェーズです。

すべての参考書に目を通します。

参考書を読むときに、熟読は厳禁です。

初期段階の作業になりますが、読書になれてない方にとっては、かなりシンドイ作業だと思います。

まずは、すべての参考書に目を通すことが大切です。

2020年8月1日~2020年10月31日まで(所要期間:2か月)

Uプロセス学習理論だと、左下のフェーズです。

「わかるところ」と「わからないところ」の仕分けて、「わからなかったところ」を徹底的に理解することに、全力を注ぎます。

2020年10月1日~2020年12月31日まで(所要期間:3か月)

Uプロセス学習理論だと、右下のフェーズです。

すべての参考書で、あなたは「わからないところ」が完全になくなってるはずです。

ここからは、参考書の虫食い問題と1問1答の過去問題集にチャレンジして、ひたすらこれまでの学びを、アウトプットしまくります。

1問1秒ペースで解いていきます。

解けなかったら、解けなかったことをチェックして、解答を確認し、先に進みます。

虫食い問題と1問1答で間違えずに答えられるようになったら、試験本番と同じ形式の5者択一の問題集や、模擬問題集、模擬試験にチャレンジしてみましょう。

直近1か月(4週間)でどこまで進めるかを考える

それぞれの期間で、どんなことをやるのか、大枠が決まれば、1か月あたり4週間あるので、1週間でどこまで進めるかを考えます。

1週間で進める勉強量を決めたら、1日単位でどこまで勉強を進めるか決めるだけです。

とはいえ、勉強をするにも、時間を確保しなければなりませんし、これまでの生活習慣を見直さなきゃいけません。

1日の流れを把握する

1日単位でのスケジュールの見直し方を、お伝えします。

この記事を読んでるあなたは、もちろん介護現場で働いてると思うので、シフト勤務で生活を組み立ててると思います。

新しいことに挑戦するとき、早番・日勤・遅番・夜勤があるシフト勤務は、始業時間と終業時間が毎日バラバラなので、かなり時間を意識して動かないと、休日以外での勉強時間を掘り起こすのは厳しいです。

曜日固定で休日があって、始業時間と終業時間も毎日同じだったら、生活のルーティーンも組み立てやすいですからね。

どちらにしても、勉強する時間を掘り起こすには、まず時間を意識して日々の生活を組み直すことが大切です。

1日の”やってること”の所要時間を把握する

新しいことに挑戦するときは、かならず勉強・練習・作業する時間を工面しなければなりません。

あなたにとって難易度が高いものほど、努力に費やす時間を工面しなきゃいけないので、これまでの生活習慣を見直す必要があります。

人との付き合い方も見直す必要があるかも知れません。

まずは、あなたが出勤日(早番・日勤・遅番・夜勤)と休日で、どのように過ごしているかを把握しましょう。

把握していくのは、

起床の時間・朝食の時間・身支度の時間・会社に着くまでの通勤時間・自宅に着くまでの通勤時間・帰宅時間・夕食の時間・お風呂の時間・就寝する時間

このあたりです。

時間が把握できたら、それぞれの時間で、どんなことをしてるか、正直に書き出してみましょう。

たとえば、こんなことをしてませんか?

  • 起きてからスマホをダラダラいじる。
  • テレビやスマホに気を取られて、食事の時間が長い。
  • 通勤時間にスマホでゲームする。
  • 寝る前にテレビやスマホを見てる。
  • 用もないのに電話をする。
  • 友人と頻繁に外食をする。

これらの時間は、命のムダ遣いです。

今すぐやめましょう。

かなりストイックですが、削れるものは徹底的に削っていきます。

何を削れるか、どの時間を短縮できるか、意識して無駄を削っていかないと、本当に勉強する時間は作れません。

参考までに、私の場合は、お風呂をシャワーにかえて、サクッと終わらせて、時間を作るみたいな感じです。

1日の流れを組み直す

これまでの生活習慣のムダを徹底的に排除したら、いよいよ1日の流れを組み直します。

シフト勤務で働いてる方でも、本気で生活習慣を組み直せば、1日2時間・休日6時間は、勉強時間を確保できると思います。

ちなみにですが、シフト勤務でも、起床時間と就寝時間を完全固定にすると、1日のルーティーンが定まりやすかもです。

私の場合は、夜勤だろうが午前5時に起きて、夜勤以外の日は22時に寝てます。

省けること・お願いできることを探す

もしかしたら、すでに生活習慣の無駄を省きまくったうえで、勉強する時間が工面できないって方もいると思います。

こんな時は、「時間を買う」もしくは「協力者を探す」って手段を使います。

たとえば、

  • 勉強する時間だけ、託児所で子どもをみててもらう
  • 勉強する時間だけ、あなたの家族に子どもをみててもらう
  • 料理の時間がもったいないから、食事は外食で済ませる(ついでに外食先で勉強もしちゃう)

こんな感じです。

家族などに協力をお願いするときは、かならずお礼は忘れずにやってください。

お互いの信頼関係にヒビが入りかねません。

参考までに、私の場合は、現在は読書・研究・ブログ執筆に全力を注いでます。

作業時間を確保するために、趣味の時間を絶ったり、プライベートでの友人との付き合いを減らしました。

介護現場のお仕事との両立だから、それでも作業時間が足りないくらい。

いずれにしても、社会福祉士の一発合格を目指すなら、あなたの生活が勉強を軸に組み立てたものでなければ、勉強を軸にした生活に組み直す必要があります。

大変だけど、そこまでの気合いを入れないと、勉強する時間は確保できません。

勉強を習慣にするコツ

毎日同じ時間に取り組むこと」です。

これしかありません。

グチりながらも、1日も休まず、粛々と3か月続けます。

そうすれば、勝手に習慣化していきます。

でも、ハードルの高すぎる行為をやっても、心が折れやすくなるだけなので、「毎日〇時~〇時は参考書を読む(しんどければ分刻みでも可)」と、続けられるレベルでやってみましょう。


以上で、本記事はおわりです。

疑問・悩み・相談があれば、ツイッターの@kazuya_worksにDMください!
あなたの介護士ライフを応援しています。

読んでいただき、ありがとうございました(^-^)