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なぜ用語を定義する必要があるのか?

はじめまして(^-^)

福祉・介護の教育方法のナビゲーター北舘(きただて)です。

 

この記事では、「なぜ用語を定義する必要があるのか?」についてお伝えします。

 

文章の書き手が考えていることを、常に100%の精度で読み手に伝えることは、現在の科学技術では不可能です。

例えば、「1円玉」という単語は、ほとんどの方が「形状は丸くて、素材はアルミで、直径20mm、重さ1gの1円硬貨」を想像すると思います。

 

これが、「車」になると、多くの方が「タイヤが四つある自動車」を想像すると思いますが、全員が同じ形状や車種の車を想像するとは言い切れません。タイヤが三つある電気自動車を想像する方もいれば、スズキやダイハツの軽自動車、トヨタや日産のミニバン、BMWやベンツのセダンを想像する方もいます。

 

このように、会話や文章でコミュニケーションをする以上は、情報の伝え手(文章の書き手)と情報の受け手(文章の読み手)の間で、認知・解釈に「差」が生じます。

厄介なことに、情報の伝え手(文章の書き手)と情報の受け手(文章の読み手)のそれぞれの経験値・知識・技術などによって、認知・解釈の内容・程度の差に幅が生じます。

 

この差が大きいと、「私は●●と伝えたつもりが、●●じゃなくて、相手は▲▲と解釈していた」といった問題が生じます。

なので、なるべく多くの方へ誤解のないように、コラム記事をお読みいただき、日々の実践に役立ててもらえるように、キーワードになる用語について、定義をさせてもらいました。

 

このように、文章の書き手と読み手の間で生じる解釈の齟齬を防ぐために、キーワードについて定義することを学術的な研究では、「操作的定義」といいます。

 

用語を正しく理解して行動していますか?

 

福祉・介護の研究者の多くは美辞麗句を好み、「連携」「協働」「見守り」「活用」といった用語を一つ一つ現場の実情に即した内容で、丁寧に定義しないまま、書籍や論文のなかで使います。

困ったことに、研究者はこれらの用語を無意識的に使うことが多いため、援助者は「その用語が何を意味しているのか、なんとなくは理解できてるけど、具体的にどうすればいいのかわからない」と困惑します。

 

なので、いまいちど、「見守りって言うけど、具体的に何をするの?」「援助の質って言うけど、質を構成するものって何なの?」といったように、現場で交わされている用語一つ一つの意味合いを考えながら、取り組んでみましょう。それだけで、私たちが困りごとを抱えている方に何をすべきか、見出しやすくなると思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。